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侍ジャパン

「携帯が爆発するんじゃないかと…」日本代表からHRを放った中国代表選手、梁培が語った大谷翔平と侍ジャパンの姿「すごく楽しかった」【WBC】

久保田嶺

2023.03.20

日本戦でホームランを放った梁培(リャン・ペイ)。写真:鈴木颯太朗

日本戦でホームランを放った梁培(リャン・ペイ)。写真:鈴木颯太朗

 ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で5大会連続の4強入りを果たし、日本列島を連日盛り上げている侍ジャパン。その初戦で、見事に侍ジャパンからHRを放った中国代表選手がいる。梁培(リャン・ペイ)。今回のWBCで彼を知った日本の野球ファンも多いのではないだろうか。彼は日本で生まれ育ち、高校時代は東海大菅生高でプレー。現在は中国北京猛虎に所属し、中国代表として今回のWBCで活躍した。そんな彼に、日本代表戦の裏話や、WBCの感想などを訊いた。 (取材・文:久保田嶺)

――◆――◆――
 

――WBCお疲れ様でした。そして日本戦では素晴らしいホームランでした。本日はその日本戦を中心に、WBC全体の感想などのお話を伺います。
「ありがとうございます。宜しくお願いします」

――まず3月9日の日本代表との試合前、監督からはどの様な指示や戦術の用意があったのでしょうか。
「まず、3月9日の当日にスタメンが発表され、その後に僕と2番バッターの楊が監督室に呼ばれました。そして『1番バッターとして塁に出ろ、チームへ勇気を与えてくれ』と、そして『大谷翔平のストレートを狙っていけ』という指示がありました。そして僕がもし塁に出たらヒットエンドランで速攻を仕掛けにいく、こういう戦術がありました。指示を聞いている時はなかなか“渋い”戦術だなと。しかし結果は僕が三振に終わってしまいました」

――開幕前に話を聞いた際に、梁培選手含め中国人選手たちが大谷選手との対戦を心待ちにしているのが印象的でした。実際に対戦が決まった際はどうでしたか。
「嬉しかったですね。僕を含めて皆が大谷で来てくれと思っていましたので。対戦できるワクワクがありました」

――実際にバッターボックスで対戦してみて、大谷選手の投球はいかがでしたか。
「まず気持ちの面では『あの大谷選手だ』と思いすぎることなく、良い意味で普通の敵として臨めたと思います。そして、1回表の初球はストレートだったと思いますが、そこは正直『速いな』と思いましたね。そしてスイーパー(落ちずに横に大きく曲がるスライダー)も見たことがない曲がり方でした。びっくりしたというか、やはり球が違うなと」
 
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