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侍ジャパン

「携帯が爆発するんじゃないかと…」日本代表からHRを放った中国代表選手、梁培が語った大谷翔平と侍ジャパンの姿「すごく楽しかった」【WBC】

久保田嶺

2023.03.20

大谷との対戦を振り返る梁培。写真:久保田嶺

大谷との対戦を振り返る梁培。写真:久保田嶺

――なるほど。やはり大谷選手の投球は特別なわけですね。
「なのでその後の打席はストレートを基本は待ちつつ、変化球も頭に入れておくというイメージでした。ストレートはファウルに出来ていたので、気持ち的にいけるなとは思えました」

――それから試合は進んでいきますが、超満員の東京ドーム、雰囲気などはいかがでしたか。
「試合前は圧倒されるかなと思っていましたが、個人的には集中できました。逆に外野で守っている時は侍ジャパンの応援歌でノっていました。ずっとテレビで聞いていた応援歌だったので、特に山田(哲人)選手の応援歌は守りながら口ずさんでいました。すごく楽しかったです」

――日本野球を知り尽くす梁培選手ならではですね。そこから6回表、梁培選手のホームランになりますが、あれは振り返ってみて狙い通りだったのでしょうか。
「戸郷(翔征)選手に関しては、フォークが素晴らしいというデータが頭の中に入っていました。なので大谷選手と同じかたちで、内角に来るストレートをイメージしつつフォークもケアしていく。そこでホームランの時は、すでに2ストライクに追い込まれていたので、ストレートに絞って、フォークが来たら『空振りでもいいや』という待ち方でした」

【動画】梁培が侍ジャパンから放った一発をプレイバック!
――そしてストレートが来て、ホームランになると。
「はい。イメージに近い球がきたので思い切って振ったらホームランになっちゃったという感じです」

――なっちゃったということはご本人も意外だったのでしょうか。
「そうですね。当たった時は長打にはなってレフトの頭は越えるなという感覚だったので、一生懸命走りました。なのでセカンドベースを周るまで、ホームランになったのは分からず『あれ、この静けさはなんだ』とベンチの方を見たら皆が喜んでいて。その時ホームランになったのを知りました」

――そこから流れが中国チームに傾いた気がしましたが、いかがでしたか。
「そうですね。僕のホームランと次の回で真砂選手が先頭バッターでツーベースを打ったので、逆転できるのはここだという中国側ベンチの雰囲気でした。しかし残念ながらそうはいかず、7回に逆転できなかったのが負けにつながったと思います」
 
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