プロ野球

【2023ドラフト候補ランキング|31~50位】仙台育英の三本柱&明治大の二枚看板が登場。前回トップ10の実力者も<SLUGGER>

西尾典文

2023.07.10

仙台育英・高橋(左)はフォームの安定感が光る右腕。明治大・蒔田(右)はゲームメイク能力に優れる。写真:THE DIGEST写真部

▼50位:仁田陽翔[投手・仙台育英高](前回順位:37位)
(にた・はると/左投左打)

 入学直後から大器と評判だった本格派サウスポー。昨年夏の甲子園では腰の故障明けで短いイニングの登板だったが、147キロをマークして注目を集めた。今年春のセンバツでは調子が上がらずに不本意な投球に終わり、まだ投げてみないと分からない不安定さはあるものの、好調時のストレートは目を見張るものがある。高校生左腕では上位のポテンシャルを秘めた投手だ。
#本格派サウスポー

▼49位:竹田祐[投手・三菱重工West](前回順位:圏外)
(たけだ・ゆう/右投右打/履正社高→明治大)

 履正社、明治大と名門でエースとして活躍。下半身主導のフォームから両サイドに投げ分ける投球は安定感があり、試合を作る能力が高い。大学まではスケール感に乏しい印象が否めなかったが、社会人で球威が上がったことはプラス材料だ。今年の都市対抗予選では少し不本意な投球に終わっただけに、今月行われる本選で結果を残せるか注目だ。
#安定感

▼48位:早坂響[投手・幕張総合高](前回順位:圏外)
(はやさか・おと/右投右打)

この春、彗星のように現れた最速151キロ右腕。投手を本格的に始めたのは昨年の春からと投手歴は短いものの、この一冬で驚きの成長を遂げ、関東では屈指の本格派と言われるまでになった。細身ながら長いリーチを生かした腕の振りは一級品で、横に滑るスライダー、カットボールの質も高い。将来性の高さは今年の高校生投手でも屈指だ。
#赤丸急上昇
▼47位:湯田統真[投手・仙台育英高](前回順位:圏外)
(ゆだ・とうま/右投右打)

仙台育英の強力三本柱の一角を担う本格派右腕。少し粗さはあるものの、躍動感あふれるフォームから投げ込むストレートは150キロ前後をマークする。腕を振って内角を攻めることができ、縦の変化球も打者の手元で鋭く落ちる。先発、リリーフどちらでも力を発揮し、春の東北大会でも大車輪の活躍を見せてチームの準優勝に貢献した。
#万能タイプ

▼46位:村田賢一[投手・明治大](前回順位:圏外)
(むらた・けんいち/右投右打/春日部共栄高)

 常勝チームの不動のエース。ストレートは140キロ台前半が多く、近年の大学生投手では平凡なレベルだが、両サイドをピンポイントに突くコントロールは大学球界でもトップクラスだ。また緩急の使い方も上手く、打者に的を絞らせない投球術も光る。大学日本代表候補合宿では短いイニングでスピードがあるところを見せ、新たな一面をアピールした。
#制球力◎
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