プロ野球

虎の4番が決めた!日本シリーズ第4戦、4時間超の死闘の末に大山がサヨナラタイムリー!

SLUGGER編集部

2023.11.01

シリーズではあたっていなかった大山だが、負ければ王手をかけられる場面で大仕事。サヨナラ打で甲子園を沸かせた。写真:野口航志

 11月1日、日本シリーズ第4戦が甲子園球場で行われ、4対3で阪神が勝利。勝敗を2勝2敗とした。

【PHOTO】京セラドームで笑顔はじける!オリックス「BsGirls」を一挙に紹介!

 先行したのは阪神。初回、先頭の近本光司がレフトにヒットを飛ばしてまず出塁。2番中野拓夢が送りバントを決め、3番の森下翔太がタイムリーツーベースという教科書通りの攻撃でまず1点を先制。2回にはオリックスが同点に追いつくものの、2回には2死一、二塁から近本がタイムリーを放って勝ち越しに成功する。

 その後は両軍の先発投手が踏ん張るものの、5回裏にオリックス先発の山﨑福也は、自らのエラーも絡んで無死一、二塁のピンチを招いて降板。代わって登板した比嘉幹貴は粘りのピッチングを見せるものの、森下のショートゴロの間に近本が三進、さらに4番・大山悠輔の遊撃へのゴロの間に生還を許してしまい、点差は2点に広がる。
 
 その後もスコアボードにゼロを並べていたオリックスだが、7回、ついに反撃へ。廣岡大志がエラーにより出塁、代打のセデーニョがヒット、中川圭太が送りバントででチャンスを広げると、宗佑磨がここで起死回生の同点タイムリーヒット。

 8回には双方ランナーを出すも勝ち越せない展開が続き、ついに試合は9回へ。オリックス無得点の後、その裏に1死から近本が四球で出塁し、その後マウンドのワゲスパックは暴投が続いて一気に三塁へ。ここでオリックスの中嶋聡監督は満塁策を選択。4番・大山と勝負する。

 だが、この策は結果として裏目に出た。フルカウントとなった後、大山の最後の打球はレフト前へ。4時間超の死闘を制した阪神が星を2勝2敗の五分に戻した。

構成●SLUGGER編集部


【関連記事】「全員が戦力」の長所を第2戦で存分に発揮したオリックスと、「固定メンバー」の短所が出て敗れた阪神。対照的なチーム作りが日本シリーズを面白くする<SLUGGER>

【関連記事】オリックス山本由伸が自己ワーストタイ7失点と大舞台でまさかのKO――「大事な試合なのでこの負けは大きい」との反省の弁に込められた誓い【日本シリーズ第1戦】

【関連記事】「真っすぐを打て」――智将・岡田監督が阪神ナインに授けた言葉の裏にあった山本攻略の布石<SLUGGER>