現地４月12日、ロサンゼルス・ドジャースはシカゴ・カブスに０対16で大敗した。ドジャースは11点ビハインドで迎えた８回途中から内野手のミゲル・ロハスが登板。山本由伸のグラブを借りて無失点に抑えると、９回にはチームメイトのモノマネを披露してベンチを沸かせた。
【動画】山本由伸とスネルが大爆笑。内野手ロハスが披露した佐々木朗希、由伸のモノマネ

　先発の佐々木朗希が５回を投げ４安打１失点の粘投をみせたが、後続のリリーフ陣が乱調だった。２番手のベン・カスペリアスが１回2/3を７安打６失点、３番手のルイス・ガルシアが２ランを含む1/3回を３安打４失点。８回で今季ワーストとなる11失点を喫した。試合の大勢がほぼついた状況でデーブ・ロバーツ監督はブルペン陣を休ませるため、ガルシアに代えて野手のロハスを途中からマウンドに送った。

　急きょの登板にロハスは慌てて前日先発した山本の青いグラブを借りてマウンドへ。しかも、同投手の投球フォームやランドン・ナック投手を真似るサービスっぷり。現地実況も笑いをこらえていた。ロハスは70から80キロ台の緩いボールで１安打無失点。見事な火消しでナインから拍手が送られた。

　９回もマウンドに上がったロハスは、なんと今度は左投げのクレイトン・カーショウを真似たフォームを披露。さらに佐々木を彷彿とさせる左足を高く上げるダイナミックな投球を見せると、これをベンチから見た山本とブレイク・スネルは大爆笑。しかし、このあと痛恨の被弾を浴びてしまった。結果的にロハスは２イニングを７安打５失点で役目を終えた。
  　全米インターネット野球記者協会（IBWAA）所属の敏腕記者でドジャース専門メディア『Dodgers Digest』で記事を執筆しているチャド・モリヤマ氏は、ロハスがモノマネしたドジャース選手の動画をすべて自身のXに投稿。コメント欄は各投手の特徴を捉えたフォームに喝采が飛んだ。

　試合後、ロハスは地元放送局『SportsNet LA』の取材に応じた。チームメイトを真似たことについて質問されると「ちょっと楽しもうとしただけだよ」と振り返り、「去年から投げる機会があれば、ずっと真似したいと思っていたんだ」とモノマネした理由を明かした。

構成●THE DIGEST編集部

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