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プロ野球

【今週のセ・リーグ展望】前回好投の藤浪晋太郎は伝統の一戦で今季初勝利なるか。一軍昇格の根尾昂にも注目!

氏原英明

2020.08.04

●ヤクルト-広島(神宮)
【予告・予想先発】
4日(火)高梨裕稔-九里亜蓮
5日(水)大西広樹-野村祐輔
6日(木)高橋奎二-K・ジョンソン

 ともに先週は2勝3敗1分と負け越し。投手陣に不安を抱えるチーム同士の対決となる。

 先週28日の阪神戦で20失点、防御率リーグワーストと苦しみながらも何とか2位に食らいついているヤクルト。何とか投手陣を立て直して踏ん張りたい。木曜日先発予定の高橋はここまで4試合で防御率2.28。先週の阪神戦では8回無失点に封じるなどブレイクの兆しを見せている。何より素晴らしいのは23.2投球回でまだ本塁打を許していない点。チーム打率リーグ1位の広島打線を封じることができれば、さらに勢いに乗るはずだ。

 広島は堂林翔太の勢いはやや落ちてきたが、1番の西川龍馬、2番の菊池涼介、主砲の鈴木誠也が好調。投手陣は、先週、野村が今季初先発で8回4安打無失点。今季初勝利を挙げた。投手陣全体が低調な中、最多勝の実績を持つ野村の好投が続けば、少し落ち着くだろう。
 
●ヤクルト-DeNA(神宮)
7日(金)吉田大喜-上茶谷大河
8日(土)小川泰弘-今永昇太
9日(日)原樹理-平良拳太郎

 注目は2戦目のエース対決だ。小川は1日の中日戦で今季初黒星を喫して連勝が4でストップ。一方の今永もすでに4勝を挙げていて、前回登板では阪神のエース西勇輝に投げ勝つなど勢いに乗っている。

 今永に勝るとも劣らぬ好投を見せているのが平良で、防御率1.99は現在リーグ2位。ただ、ここ4登板はすべてクオリティ・スタートを記録しながら0勝2敗と運に見放されている。そろそろ味方の援護に期待したい。ヤクルトの3戦目は不透明だが、原をファームから昇格させる可能性がある。
 

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