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高校野球

U-18敗退の悔しさは人生の糧。藤原恭大、上林誠知が語った日本代表を経験した意義

氏原英明

2019.09.08

「(プロでも)代表に入れる選手になりたいと思っていたので、早い段階でそれが実現できていることは嬉しいですね。松井や森など同い年っていうのは当然、意識しますし、だから、一緒に選ばれて嬉しいです。ただ、あの二人っていうのは、高校の時からずば抜けていて、今でも同じ学年では二人とも抜けていると思うので、早く追い抜きたい気持ちはあります。でも、昔みたいな見返してやるとかいう気持ちは、今はないですけどね」

 上林はそう笑って言った。
 いつまでも、高校時代のことを引きずっている選手が多くいるわけではないが、成長を踏んでいく過程の中で「あの時の経験」が生きる時がいつかやって来る。

 今回のU-18日本代表も、悲願のW杯初優勝を果たせずに終わった。だが、敗退することは絶望ではなく、成長のための糧である。この世代の代表チームに入ることには、それだけ意義深いものがある。

文●氏原英明(ベースボールジャーナリスト)

【著者プロフィール】
うじはら・ひであき/1977年生まれ。日本のプロ・アマを取材するベースボールジャーナリスト。『スラッガー』をはじめ、数々のウェブ媒体などでも活躍を続ける。近著に『甲子園という病』(新潮社)、『メジャーをかなえた雄星ノート』(文藝春秋社)では監修を務めた。
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