専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
プロ野球

「天王山・第1ラウンド」は勝負手の今永vs奇襲のクック! 3位・広島は救援陣が不安要素だが…【セ・リーグ展望】

氏原英明

2019.09.10

阪神(4位)vs ヤクルト(6位)/12勝6敗
9月10・11・12日/甲子園


 CS(クライマックスシリーズ)進出の可能性をかすかに残す阪神が、小川淳司監督の辞任が取り沙汰されているヤクルトと対戦する。

 甲子園では7勝1敗と阪神に分があるが、破壊力抜群のヤクルト打線は侮れない。初戦の先発を任される秋山拓巳が、いかに抑えられるかが試合のカギになる。前回登板のDeNA戦ではしっかりとゲームを作りながら、救援陣が打ち込まれて勝利を逃した。長いイニングを投げることを目指したい。

 打線は球団の新人安打記録を更新した近本光司の活躍ばかりが目立つが、1番の木浪聖也がプロの水に馴染んでパフォーマンスを発揮する試合が増えてきた。4番・マルテの調子も良く、上位打線のつながりはいい。鳥谷敬への引退勧告やソラーテの退団騒動なども紙面を賑わしているが、グラウンドでのプレーに集中したい。
 ヤクルトの先発は、高橋奎二が18試合目の先発マウンドに立つ。3勝6敗と勝ち星はついてきていないが、将来のローテーションを担う投手として球団の期待も高い。監督の辞任報道や館山昌平、畠山和洋の引退など、チームは大きな変化に向かう時期に差し掛かっている。若い選手には可能性を見せてもらいたい。

文●氏原英明(ベースボールジャーナリスト)

【著者プロフィール】
うじはら・ひであき/1977年生まれ。日本のプロ・アマを取材するベースボールジャーナリスト。『スラッガー』をはじめ、数々のウェブ媒体などでも活躍を続ける。近著に『甲子園という病』(新潮社)、『メジャーをかなえた雄星ノート』(文藝春秋社)では監修を務めた。

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号