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プロ野球

【今週のセ・リーグ展望】2位のヤクルトは山田不在がどう影響するか。中日・大野は今季初勝利のチャンス?

氏原英明

2020.07.28

●阪神ーDeNA(甲子園)
31日(金)青柳晃洋ー上茶谷大河
1日(土)西勇輝ー今永昇太
2日(日)岩貞祐太ー平良拳太郎

 Aクラス争いが予想される2チームは、ここまでの対戦成績が3勝3敗と五分。だが、西がQS率100%(6試合)、青柳も5試合中4試合でQSを記録するなど、先発投手の安定感では阪神が上。岩貞はQS率こそ50%だが、先発した試合は5勝1敗と試合を作れている。

 一方の打線はDeNAの方が優れており、今季は対阪神の6試合で計28得点(阪神は計16得点)。6戦中4戦で2ケタ安打と阪神投手陣を打ち込んでいる。投の阪神か、それとも打のDeNAか、それぞれ対照的なチームの強みをいかに発揮するかがカギとなるだろう。
 
●中日ーヤクルト(ナゴヤドーム)
31日(金)大野雄大ー吉田大喜
1日(土)勝野昌慶ー小川泰弘
2日(日)梅津晃大ー高梨裕稔

 中日はエース大野がいまだ勝利がなく、金曜は2勝4敗と勝率が良くない。だが、ここ4登板はいずれも2失点以下で、6月は9.00だった防御率が4.04まで下がるなど、投球内容は改善してきている。投げているボールは悪くないが、24日の阪神戦では初回に30球も投げるなど、球数が多いことが課題。コーナーをつくことはあまり気にせず、ストライク勝負で挑みたい。なお、ヤクルトは金曜日は勝ち星なしと中日以上に状況がよくないため、待望の初勝利を挙げるチャンスだ。

 一方、ヤクルトは土曜日がいまだ無敗で、この曜日を担当する小川はハーラートップタイの4勝を挙げている。だが、同じく4勝の菅野(巨人)と青柳(阪神)が防御率1点台なのに対し、小川は4.21。高い勝率は平均5.2点の大量援護に助けられた面が大きく、山田を欠いて迫力不足の打線がどこまで援護できるかにかかっている。また、日曜の勝率も1勝4敗1分と今一つで、この日先発予定の高梨は、26日の巨人戦で3回途中6失点と早々にKO。たとえ小川の勝ち運が健在でも、勝ち越しは容易ではないだろう。

取材・文●氏原英明(ベースボールジャーナリスト)

【著者プロフィール】
うじはら・ひであき/1977年生まれ。日本のプロ・アマを取材するベースボールジャーナリスト。『スラッガー』をはじめ、数々のウェブ媒体などでも活躍を続ける。近著に『甲子園という病』(新潮社)、『メジャーをかなえた雄星ノート』(文藝春秋社)では監修を務めた。

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