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プロ野球

【今週のパ・リーグ展望】主力に複数の感染者が出たロッテは今季最大の正念場をどう乗り越えるか

氏原英明

2020.10.06

●楽天-西武(楽天生命)
9日(金)塩見貴洋-ニール
10日(土)石橋良太-輿座海人
11日(日)瀧中暸太-松本航

 楽天は2週間前の西武戦で手痛い3連敗。その時と同じ先発陣で挑む今回は何としてもリベンジを果たしたいところだ。

 ただ、初戦先発予定の塩見は今季の西武戦4先発で防御率6.75。21.1回で5本も一発を浴びている。一方、石橋は9月26日の西武戦で5回1失点とまずまずの好投。7月5日を最後に見放されている勝ち星を手にするためには、何とか6イニング以上を投げたい。打線は西武戦4割強の打率を誇る茂木栄五郎を、10日から復帰できるか。一方、浅村栄斗、辰巳涼介がそれぞれ4本塁打。キャプテンの不在はこの2人で補いたい。

 西武は3戦目予定の松本航が対楽天戦4戦2勝と好相性。ただ、打線は2~4日のロッテ3連戦で計5失点と湿りがち。楽天戦に強いスパンジェンバーグ、メヒアの活躍に期待したい。
 
●日本ハムーオリックス(札幌ドーム)
9日(金)上原健太ー山岡泰輔
10日(土)有原航平-張奕
11日(日)吉田輝星-山崎福也

 5位の日本ハムと最下位のオリックスとの対戦。来季以降を見据えた育成リーグの意味合いを持たせたい。いかに若手の台頭を後押しできるかに焦点を絞るべきだ。

 初戦先発の上原は、2日のソフトバンク戦で初めてカード頭を任されたが、3.1回5失点と炎上。ここからどう立て直してくるかが大事になってくる。3戦目は吉田輝と予想したが、ファームでは立野和明らも好投を見せている。

 オリックスは初戦をエースの山岡で弾みをつけたい。2戦目の張は前回登板の楽天戦で初回に危険球退場。山崎は日本ハム戦で2試合続けてKOされ、また札幌ドームを大の苦手としている。一方、打線は日本ハム戦で打率.289とよく打っており、特に伏見寅威、T-岡田、福田周平あたりが相性がいい。

文●氏原英明(ベースボールジャーナリスト)

【著者プロフィール】
うじはら・ひであき/1977年生まれ。日本のプロ・アマを取材するベースボールジャーナリスト。『スラッガー』をはじめ、数々のウェブ媒体などでも活躍を続ける。近著に『甲子園という病』(新潮社)、『メジャーをかなえた雄星ノート』(文藝春秋社)では監修を務めた。

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