▼カーディナルス
71勝91敗　勝率.438（地区５位）
通信簿：ガッカリです

　昨季までナ・リーグ史上最長タイの15年連続勝ち越しと安定した強さを誇っていたが、まさかの低迷。33年ぶりのシーズン90敗を喫し、３地区制導入後初の最下位に沈んだ。原因が補強を怠ってきた投手陣であることは明白で、特に先発防御率は5.08のひどさ。ジョン・モゼラック編成総責任者は８月の時点で「今オフは先発投手が３人必要」と反省を口にした。
  　ヤディアー・モリーナの後釜として５年契約で獲得したウィルソン・コントレラスに早々と「正捕手失格」の烙印を押すなど名門球団らしからぬドタバタも。ポール・ゴールドシュミットとノーラン・アレナードの両主砲が成績を落とし、期待された外野陣からブレイクする者も現れず。苦しんだアダム・ウェインライトは現役最終登板で通算200勝を達成したが、それが唯一の明るい話題と言える残念なシーズンだった。

　今季の反省を生かして今オフは手早く動き、宣言通りソニー・グレイ、ランス・リン、カイル・ギブソンと３人の先発投手を補強。常勝球団が来季は再び逆襲に出る構えだ。

文●村田洋輔

※2023MLB通信簿より加筆・転載

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