ピッチャーとしてもそうです。コントロールは正直、良くないです。4シームのチャートを見るとよく分かりますが、ほとんど真ん中に投げているだけなんですよ。4シームは被打率が悪い代わりに、スプリッターとスライダーがめちゃくちゃいい。ただ、あの投球スタイルって靱帯を痛めることが多くて、大谷のようなスライダーを投げる人はほとんどがトミー・ジョン手術をしています。スプリッターよりもスライダーが危険です。ジョン・スモルツからケリー・ウッド、ホゼ・フェルナンデス、ダルビッシュ有(カブス)、松坂。あのタイプのスライダーって指標はいいんですけどね。
大谷はストレートの質があまり良くないから、出力を上げて常に100マイル近く出さないといけなくなる。1年目のオープン戦みたいに94~95マイルに抑えると打たれてしまう。スピードと回転数ってちょっとトレードオフみたいなところがあるので、くぐらせるように投げると回転効率を100%に近付けるようになる。ただ、球速は少し下がるんです。ジャスティン・バーランダー(アストロズ)も昔は101マイルとか出していたけど、今は95~96マイルくらい。それくらいに抑えて回転数を上げている。バーランダーは怪我をしないような球種を選んで、フォームも少し変えている。大谷も怪我をしないようにどうやっていくかですね。ピッチャーとしてもバッターとしても。
――メジャー2年間をどう評価していますか?
お股:俺は前からツイッターで二刀流はできると言っていて。ただ、日本時代のバッティングのままじゃ打率.250、15本くらい。あの異常な肩の入りをして足を上げていたらダメとも言いました。メジャーのピッチャーは基本的にクイックで来るので、最初の頃はボールが来てから振っていた感じでしたよね。バットが遅れて当たったら、そりゃゴロになるという。すぐに直せるのはすごいんだけど、逆に何でオープン戦の終盤までに直すのに時間がかかったかが分からない。
ピッチングも飛ばしすぎなんですよ。田中将大(ヤンキース)も1年目の最初はめちゃくちゃ飛ばしていたじゃないですか。サイ・ヤング賞クラスのピッチングでしたけど、やっぱりヒジを痛めて、本人も「やりすぎた」って言っているわけで。大谷もノーヒッターをやりかねない投球してましたが、ペドロ・マルティネスも「怪我する」って忠告していましたよね。
――これまでの2年間を100点満点で点数を付けるならどうですか?
出野:少し休みすぎというところで65点くらい。純粋にパフォーマンスを評価するならもっと行くかもしれないけど。ただ、今年は打者でフル出場したらどれくらいの成績を残すのかという期待もあった中では、サイクル安打は打ちましたけど、全体としては物足りなかったですね。
大谷はストレートの質があまり良くないから、出力を上げて常に100マイル近く出さないといけなくなる。1年目のオープン戦みたいに94~95マイルに抑えると打たれてしまう。スピードと回転数ってちょっとトレードオフみたいなところがあるので、くぐらせるように投げると回転効率を100%に近付けるようになる。ただ、球速は少し下がるんです。ジャスティン・バーランダー(アストロズ)も昔は101マイルとか出していたけど、今は95~96マイルくらい。それくらいに抑えて回転数を上げている。バーランダーは怪我をしないような球種を選んで、フォームも少し変えている。大谷も怪我をしないようにどうやっていくかですね。ピッチャーとしてもバッターとしても。
――メジャー2年間をどう評価していますか?
お股:俺は前からツイッターで二刀流はできると言っていて。ただ、日本時代のバッティングのままじゃ打率.250、15本くらい。あの異常な肩の入りをして足を上げていたらダメとも言いました。メジャーのピッチャーは基本的にクイックで来るので、最初の頃はボールが来てから振っていた感じでしたよね。バットが遅れて当たったら、そりゃゴロになるという。すぐに直せるのはすごいんだけど、逆に何でオープン戦の終盤までに直すのに時間がかかったかが分からない。
ピッチングも飛ばしすぎなんですよ。田中将大(ヤンキース)も1年目の最初はめちゃくちゃ飛ばしていたじゃないですか。サイ・ヤング賞クラスのピッチングでしたけど、やっぱりヒジを痛めて、本人も「やりすぎた」って言っているわけで。大谷もノーヒッターをやりかねない投球してましたが、ペドロ・マルティネスも「怪我する」って忠告していましたよね。
――これまでの2年間を100点満点で点数を付けるならどうですか?
出野:少し休みすぎというところで65点くらい。純粋にパフォーマンスを評価するならもっと行くかもしれないけど。ただ、今年は打者でフル出場したらどれくらいの成績を残すのかという期待もあった中では、サイクル安打は打ちましたけど、全体としては物足りなかったですね。