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MLB

【座談会:大谷翔平メジャー2年間の総括と今後①】スラッガー執筆陣3人が徹底討論! 大谷の「メジャー最初の2年」を採点

スラッガー編集部

2020.01.01

 まぁ前よりはバッティングはだいぶ良くなったけど、去年は停滞したかな、あのくらいだと。個人的には技術ってすぐにものにできるものもあると思っていて。すぐに打ち方をすり足に変えた話もそうですけど、努力しながらちょっとずつレベルが上がっていくものもあれば、何かを変えて練習してもうまくいかなかったりとかあるじゃないですか。でも、いきなりハマってワンランク上がることって野球に限らずある話で。だから、大谷も打ち方をフッとつかんでくれたらいいなって。

豊浦:足を上げない打撃も、きっと彼は一生懸命に努力したんだろうけど、努力の証じゃないですもんね。最初から言われなくてもできちゃったよ、という感じ。

――投打で一番近いタイプの選手って誰なんですかね?

お股:よく言われていたのはジョク・ピーターソン(ドジャース)とか、ピッチャーはセベリーノとか。結構、数字的にもそんな気もする。

出野:考えたことはあるんですけど、なかなか思いつかないんですよね。

豊浦:そもそも、ピッチャーとしてあれだけハードに投げるというスタイル自体が大昔からあったものじゃないから、ある意味では非常にコンテンポラリーですよね。バッターとしては、さんざん引っ張れないと言っておいてあれですけど、フォロースルーの瞬間的なスウィングだけを捉えたら、昔のレジー・ジャクソンにそっくりなところがありますね。
 

[対談者]
●出野哲也 いでのてつや:本誌連載「ダークサイドMLB――“裏歴史”の主人公たち」の他、姉妹誌のNBA専門誌『ダンクシュート』でも連載を持つ。主な著書は『改正新版メジャー・リーグ人名事典』『プロ野球埋もれたMVPを発掘する本』など。最新刊『メジャー・リーグ球団史』も発売中(いずれも言視舎)

●豊浦彰太郞 とよらしょうたろう:北米61球場を訪れ、北京、台湾、シドニー、メキシコ、ロンドンでもメジャーを観戦。ただし、会社勤めの悲しさで、球宴とポストシーズンは未体験。好きな街はデトロイト、球場はドジャー・スタジアム、選手はレジー・ジャクソン。「Yahoo!」「J SPORTS」でも執筆中。

●お股ニキ データ分析と試合観戦で培った感性を基に行うツイートが反響を呼び、ツイッターのフォロワーは約3万人。ダルビッシュ有(カブス)や数多くのプロ野球選手にもアドバイスをしている、大人気となった初の著書『セイバーメトリクスの落とし穴』(光文社)に続き、11月末には『なぜ日本人メジャーリーガーにはパ出身者が多いのか』(宝島社)も発売。

構成●スラッガー編集部

※『スラッガー』2020年1月号より転載
 

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