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【座談会:大谷翔平メジャー2年間の総括と今後③】来季は「マンガの世界」の再現に期待! 有識者3人が考える大谷翔平の「理想像」とは

スラッガー編集部

2020.01.03

――みなさんが考える大谷の理想像とは何でしょうか? 

出野:一度は、16年みたいな活躍をメジャーでも見せてほしいっていうのがあるんですよね。

豊浦:マンがでしたもんね。こんなことがあるのかって。

出野:あれを一度でもやってくれたら、仮に怪我しても失敗ではなかったと感じる。本人もそういうシーズンがあれば諦めがつくかもしれないし。極端な話、30歳くらいで引退したとしてもすごいインパクトを残したと評価されると思うんですよ。もちろん長くやってほしいけれども、とにかく鮮烈すぎる活躍を一度でも見せてほしいですね。

お股:僕もまったく同じで、メジャーで16年の成績を再現するのが一つ。田中だって、少し抜きながらじゃないと怪我するってことで、抑えながら投げているわけで。それをまずやることと、あと30歳くらいまではピッチャーもやったほうがいいと思います。ピッチャーのほうが全盛期は早いので、仮にもう1回、トミー・ジョン手術をしたとしても、打者だったらまだやれる。ピッチャーに専念するなら、本気で日本人初のサイ・ヤング賞を来年のダルビッシュか、大谷が洗練されてベストになって怪我せず32試合登板したらあり得るかもしれない。
 
豊浦:おそらく、過去には二刀流をやればできた人って大谷の前にもいっぱいいたと思うんですよ。だけど、誰もやろうと思わなかった。おそらく、バムガーナーにしても、マイク・ハンプトンもそうだけど、最初から「俺は二刀流でやるんだ」ってみんなが盛り上がったらできたかもしれないですよね。だから、最終的に一番いい二刀流というのは一応、ピッチャーに専念しているんだけども、打席でめちゃくちゃ打つ形なのかな。ナ・リーグに移籍して強打のピッチャーでいてほしいなって、DHがナ・リーグに導入されない限りは。

――投手ありきってことですね。

豊浦:日本って国は、優秀な若者は基本的にピッチャーじゃないですか。そういうことを考えると、打者として頑張ってほしいけれども、おそらく完成度としてはピッチャーの方が高いでしょ? 怪我の問題を別にすればね。そうすると、それが一番長く両方の才能を継続できるやり方なんじゃないかと思います。 もちろんア・リーグでも大谷が投げる時は、DHを使わないという手もなくはないんですけど。まぁそれは継投になった時とか、エンジェルスのチーム事情を考えると無理ですけどね。
 

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