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【座談会:大谷翔平メジャー2年間の総括と今後③】来季は「マンガの世界」の再現に期待! 有識者3人が考える大谷翔平の「理想像」とは

スラッガー編集部

2020.01.03

――大谷はエンジェルスに入って良かったんですかね。雑音がないのは事実かもしれないですけど、チーム力が低いからポストシーズンは難しそうですし。

豊浦:少なくとも、メジャーリーガー生活を楽しんでいるような感じはするんですよね。例えば、黒田博樹は楽しんでなかったですよね。男気云々で広島に帰ってきましたけど、やっぱり最後まで、本当の意味では馴染めなくて。そんな中でシーズンを過ごすっていうのは結構ストレスだと思うんですよ。それからすると、大谷はすごく苦しんでいる時も含めて、悲壮感があんまりなくて、みんなに愛されて本人もそういう環境を楽しんでいて。

――エンジェルスをカバーしている記者もみんな言っていますよね、日本ハムの時よりも楽しそうにしているって。

豊浦:松坂だって楽しんでいるようには見えなかったし、イチローもそうですよね。言葉の問題だけじゃなくて、チームメイトとの軋轢がマリナーズ時代あったりもして。大谷はそういうのがなくて、エンジェルスはポストシーズンにはまだしばらく縁がないのかもしれないけど、ほわーんとした西海岸の環境が、意外に彼の気質に合っていたんじゃないですかね。

お股:近くにトラウトがいるだけで幸せですよ。スーパープレーヤーが近くにいることでモチベーションにもなっているでしょうし。
 
――最後に、改めて今年の大谷に期待することを教えてください。

お股:本当の意味でのスーパースターになるということですね。今のメジャーは真のスターがいないから。結局、全国的なスターになるにはアマチュア時代からのストーリーがないとなれないので、例えば今年、16年のような活躍をやれれば、アメリカでも真のスーパースターになれるだろうし。そのために、さっき言ったように怪我をしないようなプレーを心がけてほしいなと思います。

――先発登板をスキップしたり、少し休んだりとかしてもいいから、とにかく離脱せずにシーズンを完走してほしいですね。今年はロースターの枠が増えるので、休みやすくなるはずですし。

出野:具体的な数字で言えば、10勝+20本塁打ってのは日本でもやっていますけど、それに100奪三振+100安打とかね。こういう過去にないことをやってほしい。それが二刀流の価値と思うんです。タイトルホルダーは毎年出るわけじゃないですか。でも、そういうことをできるのは少なくとも今は大谷しかいないし、これからもひょっとしたら大谷しかいないので、そういった価値をはっきりした数字として出してほしいと思います。
 

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