●左の若手スラッガー対決(アルバレス×ソト)
両チームとも打線の中核に左の若手スラッガーがいる。今年6月にデビューしたヨーダン・アルバレス(アストロズ)は、数々のルーキーレコードを塗り替え、今季の新人王受賞をほぼ確実にしている。もっとも、地区シリーズ展望でも触れたように、このポストシーズンでは苦手のカーブにいいようにやれている。リーグ優勝決定シリーズではカーブ系に10打数無安打9三振、全体でも22打数1安打に終わってフラストレーションを爆発させていた。当然、ナショナルズは「寝た子は起こすな」とばかり、全力でアルバレスを封じにかかるだろう。その意味では、今シリーズの重要なキーマンと言っていいかもしれない。
ナショナルズでは、昨年の新人王投票2位に入ったホアン・ソトが4番に座る。昨年秋の日米野球で東京ドームの屋根に2度も打球をぶち当てたシーンを覚えているファンも多いだろう。「最強のティーンエイジャー」から「最強の20歳」になった今季も、成熟した打席アプローチを披露。ブレーブスのアナウンサーが年齢詐称を疑ったのも理解できる。今ポストシーズンでも印象的な一打を何本も放っており、勝負強さも申し分ない。リーグ優勝決定シリーズでは16打数3安打と不振だったが、第4戦の初回にタイムリー二塁打を放つなど、こちらはアルバレスとは対照的に復調の兆しが見えている。
現地の下馬評ではアストロズが完全有利で、オッズは2008年以降では最大の差がついているという。確かに戦力を比べればその通りかもしれない。しかし、今年のナショナルズには数字では表せない、目には見えない「何か」がある。その意味では、今年も見どころ満載のワールドシリーズになりそうだ。
構成●スラッガー編集部
両チームとも打線の中核に左の若手スラッガーがいる。今年6月にデビューしたヨーダン・アルバレス(アストロズ)は、数々のルーキーレコードを塗り替え、今季の新人王受賞をほぼ確実にしている。もっとも、地区シリーズ展望でも触れたように、このポストシーズンでは苦手のカーブにいいようにやれている。リーグ優勝決定シリーズではカーブ系に10打数無安打9三振、全体でも22打数1安打に終わってフラストレーションを爆発させていた。当然、ナショナルズは「寝た子は起こすな」とばかり、全力でアルバレスを封じにかかるだろう。その意味では、今シリーズの重要なキーマンと言っていいかもしれない。
ナショナルズでは、昨年の新人王投票2位に入ったホアン・ソトが4番に座る。昨年秋の日米野球で東京ドームの屋根に2度も打球をぶち当てたシーンを覚えているファンも多いだろう。「最強のティーンエイジャー」から「最強の20歳」になった今季も、成熟した打席アプローチを披露。ブレーブスのアナウンサーが年齢詐称を疑ったのも理解できる。今ポストシーズンでも印象的な一打を何本も放っており、勝負強さも申し分ない。リーグ優勝決定シリーズでは16打数3安打と不振だったが、第4戦の初回にタイムリー二塁打を放つなど、こちらはアルバレスとは対照的に復調の兆しが見えている。
現地の下馬評ではアストロズが完全有利で、オッズは2008年以降では最大の差がついているという。確かに戦力を比べればその通りかもしれない。しかし、今年のナショナルズには数字では表せない、目には見えない「何か」がある。その意味では、今年も見どころ満載のワールドシリーズになりそうだ。
構成●スラッガー編集部