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プロ野球

【インタビュー】松井裕樹/後編「自分が信頼してもらうには、まず相手を信頼すること」

2020.02.06

“楽天イーグルスの守護神”松井が持つ、選手、人間としての目標とは? 写真:田中研治

“楽天イーグルスの守護神”松井が持つ、選手、人間としての目標とは? 写真:田中研治

――松井投手のプレーヤーとしての目標、人間としての目標を教えてください。

 多くの方から信頼される人になりたいですね。今は野球選手ですけど、結婚もして子供が生まれる予定になっていますし、家族を守っていかなきゃいけないわけです。野球でいえば、大事な試合を任せてもらえる投手ですね。例えば、今日は岸(孝之)さんだから、ロングリリーフのピッチャーやいつも7回を投げているピッチャーは(今日は投げる準備をしなくても)大丈夫、っていうのも信頼の一つじゃないですか。なので、松井がマウンドに行ったら大丈夫、大事な試合だから松井に託したいって思ってもらえるように、ファンの方や仲間から信頼され、託されるような選手になりたいですね。

 今シーズンは先発として投げる予定ですので、今日は松井が先発する日だから勝てるだろう、松井が先発だから球場まで足を運びたいと思ってくれたら嬉しいですね。仲間からも今日は松井だから何とかして勝たせてあげたい、アイツの勝ちが懸かっているから頑張って守りたいと思ってもらえるような投手になりたいです。
 
――その目標に対して、やらなければいけないことを挙げるとしたら何でしょうか?

 人を信頼することじゃないですか。自分が信頼してもらうには、まず相手を信頼する。そうやってできていくことだと思います。約束を守ることも一つの信頼を勝ち取る方法だと思いますし、日々の積み重ねが大事だと思います。野球で言えば、松井に任せたぞって言われた試合で勝てれば、ファンにも仲間にも信頼されると思うんです。スポーツ選手っていうのは、そうやって結果を出すことで信頼を得るものだと思います。小さな信頼を積み重ねていくことが大事ですね。

【PROFILE】
まつい・ゆうき。1995年10月30日生まれ、神奈川県横浜市出身。左投左打。桐光学園へ進学し、2年夏に出場した甲子園では大会史上最多となる10者連続奪三振、1試合22奪三振を記録。13年ドラフトで5球団から1位指名され、競合の末、楽天イーグルスに入団した。15年にクローザーへ抜擢され、10代では史上初となる30セーブを記録。その後も抑えとして活躍し、昨年は38セーブで自身初となる最多セーブのタイトルを獲得した。
 

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