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「彼が1年契約を結ぶなら行きたいチームに行くだろう」レブロンの来夏の去就を元キャブズ指揮官が予想<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2025.09.02

ルー(右)がかつて指導したレブロンの今後の去就を予想した。(C)Getty Images

 ロサンゼルス・レイカーズのレブロン・ジェームズは今夏にプレーヤーオプションを行使し、チーム残留を決断した。2025-26シーズンもレイカーズでプレーすることになったが、キャリアの最後に故郷で古巣のクリーブランド・キャバリアーズに戻るという憶測も根強い。

 かつてキャブズで指揮を執り、現在はロサンゼルス・クリッパーズでHC(ヘッドコーチ)を務めるタロン・ルーが、"キング"について言及した。

 2003年のドラフト全体1位指名でNBA入りしたレブロンは、これまで歴代2位の1562試合に出場し、歴代トップの通算4万2184得点をはじめ、同4位の1万1584アシスト、同25位の1万1731リバウンド、リーグ優勝とシーズンMVP各4回など、輝かしい実績を誇る。

 キャブズで単独エースとして7年プレーしたのち、10年夏にマイアミ・ヒートへ移籍。ドゥエイン・ウェイド、クリス・ボッシュと"ビッグ3"を形成し、12年と13年にリーグ連覇を果たした。14年にキャブズに復帰して以降は16年にフランチャイズ史上初のリーグタイトルをもたらし、18年に移籍したレイカーズでもアンソニー・デイビス(現ダラス・マーベリックス)とのコンビで20年にNBAの頂点に立っている。
 
 14~16年にキャブズのアシスタントコーチ、16~18年にキャブズのHCとしてレブロンと共闘したルーは、ポッドキャスト番組『Club Shay Shay』で「レブロンがクリーブランドに戻ると思うか」と問われると即答はせず、14年にキャブズに戻ってきたことはどう思ったかとの質問には「驚いた」と回答した。

「彼がゲームを変えた。選手たちが望むチームに移籍し、キャリアを築けるようにした。彼が(スーパーチームの)最初の一歩を踏み出した人物だ。今では誰もがやっているほどに普及しているが、彼が道を開いたんだ」

 2010年以降、NBAではキャブズにレブロン、カイリー・アービング(現マーベリックス)、ケビン・ラブ(現ユタ・ジャズ)、ブルックリン・ネッツでケビン・デュラント(現ヒューストン・ロケッツ)、アービング、ジェームズ・ハーデン(現クリッパーズ)、フェニックス・サンズにデュラント、デビン・ブッカー、ブラッドリー・ビール(現クリッパーズ)といった、スーパースター3人が揃うことも珍しくはなくなっており、レブロンはその"先駆け"だとルーHCは位置づける。

 40歳ながら、昨季70試合で平均24.4点をマークしたことには、「あの年齢で平均得点は8~10得点に落ちるところ、レブロンは平均25点だ」と脱帽。今年12月には41歳を迎えるが、ルーHCは「新しいシーズンが終わって、もし彼が1年契約を結ぶなら行きたいチームに行くだろう。クリーブランドに戻るかはわからないけどね」と展望していた。

構成●ダンクシュート編集部

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