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「誰が自らを“キング”なんて名乗るんだ?」レブロンが“ヘイト”を集める理由を元NBAコーチが分析<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2025.09.18

NBA屈指の人気を誇るレブロンだが、一方でアンチも多く存在する。(C)Getty Images

NBA屈指の人気を誇るレブロンだが、一方でアンチも多く存在する。(C)Getty Images

 ロサンゼルス・レイカーズのレブロン・ジェームズは、40歳となった今もなおリーグトップクラスのパフォーマンスを見せ続けている。

 昨季のユニフォーム売上ランキングでもルカ・ドンチッチ(レイカーズ)、ステフィン・カリー(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)に次ぐ3位に入ったように人気面も衰え知らずだが、一方で“ヘイト”を集めることも少なくない。元NBAコーチのレスター・コナーは、“キング”という異名の影響を指摘している。

 2003年にドラフト全体1位指名でクリーブランド・キャバリアーズに入団したレブロンは、今季NBA史上最長となる23年目のシーズンに臨む。リーグ歴代最多の通算4万2184得点をマークしているほか、リーグ優勝4回、オールスター出場21回、NBA75周年記念チーム選出、五輪金メダル獲得3回など輝かしい実績を誇り、将来の殿堂入りや欠番化は間違いないだろう。

 そんなレブロンもキャブズでのキャリア初期の7年間はリーグタイトルを手にできず、2010年にフリーエージェントでマイアミ・ヒートへと移籍した。米スポーツ専門局『ESPN』の特別番組『The Decision』でヒート行きを発表し、ドゥエイン・ウェイド、クリス・ボッシュとスリーキングスを形成。キャブズの英雄から一転、地元ファンがレブロンのユニフォームを燃やして批判を繰り広げるなど全米中の悪役となったのはあまりに有名な話だ。

 14年にキャブズに復帰し、16年にフランチャイズ史上初のリーグ優勝をもたらすことになるが、一度地元を去った過去は、キャリアを振り返る上で避けては通れない出来事だ。

 ボストン・セルティックスなどNBAチームで長くアシスタントコーチを務めたコナーは、元NBA選手のセドリック・マックスウェルがホストを務める『The Cedric Maxwell Podcast』に出演。マックスウェルから「なぜレブロンは嫌われると思う?」と尋ねられると、自身の見解を率直に述べた。
 
「私がボストンでコーチをしていた彼のキャリア初期に知り合ったんだ。彼が初めてサマーリーグでプレーした時だった。私の元妻と彼の母親を含めて交流があった。自らを『キング』と名乗った事実が、一部の人々の反感を買っていると思う」

 元選手のブレンダン・ヘイウッド(元ワシントン・ウィザーズほか)は2020年に『HoopsHype』のインタビューで、ダラス・マーベリックス時代(10~12年)にレブロンからヒートへの勧誘を受けたと告白。「知らない番号からメールが来て、レブロンからだった。『調子はどうだい、キング・ジェームズだ』って。自分のことを『キング・ジェームズ』って名乗るのはちょっと変だったけど、そのまま会話を続けたよ」と証言していた。

 レブロンが“キング”と名乗ることには、コナーも少なからず違和感を覚えていたようだ。

「誰が自らを『キング』なんて名乗るんだ?“GOAT(史上最高の選手)”とかの称号は他人が与えるべきものなんだ。彼のチームへの携わり方は、自分が欲しい選手を厳選して集め、選手でありながらゼネラルマネージャー(GM)であり、コーチでもあるというやり方だ。

 それが一部の人々の逆鱗に触れるのだと思う。私は自分で『自分が歴代最高の選手だ』とは言えない。ドラッグテストが必要だと思われても仕方がない。そういったことが人々の反感を呼ぶ要因になるんだと思う」

 周囲の雑音はプレーでかき消してきたレブロンだが、そういった“ヘイト”もスーパースターゆえの宿命なのかもしれない。

構成●ダンクシュート編集部

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