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NBA

NBA初のポルトガル人選手が名門セルティックスのスタメンに抜擢!「いつでも勝つために全力を尽くす」<DUNKSHOOT>

小川由紀子

2025.10.21

ケイタはキャリア5年目の今季、セルティックスのスタメンとして重要な役割を任されることになった。(C)Getty Images

ケイタはキャリア5年目の今季、セルティックスのスタメンとして重要な役割を任されることになった。(C)Getty Images

 連覇を狙った昨季のボストン・セルティックスは、イースタン・カンファレンス準決勝でニューヨーク・ニックスに敗れ、早々にシーズンを終えることとなった。

 さらに悪いことに、シリーズ第4戦でエースのジェイソン・テイタムがアキレス腱断裂の重症を負い、今季中の復帰については見通しが立たない状況となっている。

 優勝戦線からの離脱がほぼ確実な今季は、オフにサラリーキャップ削減のためにガードのドリュー・ホリデーをポートランド・トレイルブレイザーズに、ビッグマンのクリスタプス・ポルジンギスをアトランタ・ホークスに放出するなど、人員整理に精を出した。

 特にセンター陣はポルジンギスに加え、アル・ホーフォード、ルーク・コーネットと、昨季のローテーションメンバー3人が揃ってチームを去り、戦力の弱体化が目立つ。

 そこで今季、スターター昇格のチャンスを掴むことになったのが、4番手のネミーアス・ケイタだ。

 ポルトガル出身の26歳は、2021年のドラフト2巡目39位でサクラメント・キングスから指名を受け、同国初のNBAプレーヤーとなった。

 セルティックスと2WAY契約を結んだ2023-24シーズンは、出場試合数こそ28にとどまったが、平均11.9分で4.4リバウンドを奪い、オフに本契約を勝ち取った。
 
 加入2年目の昨季は62試合に出場し、11月のアトランタ・ホークス戦ではキャリア初の先発出場。213cmのビッグマンは平均5.0点、3.8リバウンドを記録し、とりわけフィールドゴール成功率65.0%と、効率の良さをアピールした。

 そんな彼の真価を測る上では、今夏のユーロバスケットでの活躍ぶりも評価対象になったことだろう。

 ポルトガル代表の屋台骨としてケイタはグループリーグの初戦、対チェコ戦で23得点、18リバウンドといきなり好パフォーマンスを披露。

 母国を史上初のラウンド16に導くと、のちに優勝するドイツ戦でチームは58-85と完敗を喫したが、自身は18得点、11リバウンドと奮闘した。

 大会6試合で平均15.5点、8.0リバウンド、1.7ブロックと、NBAプレーヤーの名に恥じない数字だけでなく、貴重なセカンドチャンスをもたらしたオフェンシブ・リバウンドや仲間のために身体を張る献身さは、大会を通して際立っていた。

 その活躍ぶりは、セルティックスのジョー・マズーラHC(ヘッドコーチ)も常にチェックしていたようで、大会中にケイタにたびたび賞賛のメッセージやアドバイスを送っていたという。
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