NBA

キャブズ初優勝の2016年ファイナル第7戦における“あまり覚えられていない”10の事実

秋山裕之

2020.06.21

2016年第7戦でフランチャイズ史上初優勝を果たしたキャブズ(C)Getty Images

 今から4年前。2016年6月19日(日本時間20日、日付は以下同)は、NBAファイナル史において、最もドラマティックな一戦に数えられる名勝負が行なわれた。

 この年の頂上決戦は、前年覇者のゴールデンステイト・ウォリアーズとフランチャイズ初優勝を狙うクリーブランド・キャバリアーズが2年連続で激突。

 ウォリアーズはレギュラーシーズンで、1995-96シーズンにシカゴ・ブルズが樹立した72勝10敗を塗り替え、NBA新記録となる73勝9敗をマーク。カンファレンス決勝でオクラホマシティ・サンダー相手に1勝3敗と窮地に陥るも、ステフィン・カリー、クレイ・トンプソンがギアを上げ、逆転でファイナルの舞台へ。

 一方のキャブズは、レブロン・ジェームズ、カイリー・アービング、ケビン・ラブを中心にイースタン・カンファレンス決勝まで無傷の8連勝。トロント・ラプターズとのイースト決勝で2敗を喫するも、結局12勝2敗で勝ち抜いた。

 そうして迎えたファイナルは、伏兵ショーン・リビングストンの活躍でウォリアーズが初戦に快勝し、続く第2戦ではカリー、トンプソン、ドレイモンド・グリーンの活躍で33点差をつけてウォリアーズが連勝。
 
 ホームに戻ったキャブズは、第3戦でレブロン、アービング、JR・スミスの3人だけで計82得点を奪って30点差でねじ伏せるも、翌第4戦ではカリーが第4クォーターだけで13得点を集中砲火、計38得点を叩き出しウォリアーズが3勝1敗と早くも王手をかける。

 だが第4戦の終盤にグリーンがフレグラントファウルをコールされ、累積によるペナルティのため第5戦の出場停止が発表。すると守備の要を失ったウォリアーズに対し、キャブズのレブロンとアービングが敵地で猛攻。ともに41得点を奪う大暴れで2勝目をマークする。

 第6戦ではカリーとトンプソンが計55得点、復帰したグリーンが10リバウンド、6アシストを残すも、レブロンがまたもや41得点と大暴れ。さらには8リバウンド、11アシスト、4スティール、3ブロックと獅子奮迅の活躍で連勝し、運命の第7戦へ。