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NBA

優秀な人材を多く輩出するも“プレップ・トゥ・プロ”時代を締める打ち上げ花火は不発に【NBAドラフト史|2005年】

大井成義

2020.07.24

ポール(左)、デロン(右上)の2大PGをはじめ、2005年ドラフトは優秀な人材が揃っていたが、ドラ1ボーガット(右下)が話題性を欠いたこともあり“プレップ・トゥ・プロ”ラストイヤーはやや地味な印象に。(C)Getty Images

ポール(左)、デロン(右上)の2大PGをはじめ、2005年ドラフトは優秀な人材が揃っていたが、ドラ1ボーガット(右下)が話題性を欠いたこともあり“プレップ・トゥ・プロ”ラストイヤーはやや地味な印象に。(C)Getty Images

■節目の年に行なわれたドラフトは、地味な外国人選手が1位指名

 70年以上にも及ぶNBAドラフトの歴史において、2000年代前半の5、6年間はひときわ異彩を放っている。NBA入りの王道であるカレッジ経由ではなく、高校から直接プロ入りしたり、アメリカの大学でプレー経験のない外国人選手が1位指名にズラリと名を連ねているのだ。

 とりわけ、大学を経ずに高校から直接プロ入りを果たした、いわゆる“プレップ・トゥ・プロ”のムーブメントは隆盛を極め、NBAドラフトに新たな潮流をもたらしたと言ってもいいだろう。以下が当時の1位指名選手リストである。

・2001年:クワミ・ブラウン(グリン・アカデミー高→ワシントン・ウィザーズ/史上初の高校生ドラ1)
・2002年:ヤオ・ミン(中国リーグの上海シャークス→ヒューストン・ロケッツ/アメリカの大学でプレー経験のない初めての外国人ドラ1)
・2003年:レブロン・ジェームズ(セントビンセント・セントメリー高→クリーブランド・キャバリアーズ)
・2004年:ドワイト・ハワード(サウスウエスト・アトランタ・クリスチャン・アカデミー高→オーランド・マジック)
・2006年:アンドレア・バルニャーニ(セリエAのベネトン・トレヴィーゾ→トロント・ラプターズ/イタリア出身)
 
 例えば、1997年のドラフトで指名された高校生選手はトレイシー・マッグレディ(元マジックほか)1人だけだったが、2001年になると1、2、4、8位で高校生が選ばれ、2004年には8人が指名されている。プレップ・トゥ・プロの隆盛は、新鮮さや話題性をリーグにもたらしたものの、一方で精神的にも肉体的にもまだ未成熟なティーンエイジャーがNBAに急増するという、負の側面ももたらす結果となった。

 そういった状況に危機感を抱いたリーグと選手会は、労使協定で新たな規定を設ける。ドラフト開催年の12月31日時点で19歳に達しているか、高校卒業、もしくは中退してから1年以上経たなければエントリーできないというルールが、2006年のドラフトから施行されることになったのだった。今回紹介する2005年のドラフトは、高校から直接NBA入りすることができた最後の年ということになる。

 そんな一大ムーブメントの大トリに、ケビン・ガーネット(元ミネソタ・ティンバーウルブズほか)やコビー・ブライアント(元ロサンゼルス・レイカーズ)、レブロン級の大物高校生が全体1位で指名されていれば、オチとしては完璧だったのだろうが、選ばれたのは大学生。それもどちらかと言えば地味な外国人選手。プレップ・トゥ・プロ時代の締めを飾る打ち上げ花火こそ不発に終わったが、うねりのような激しい潮流を鎮めるには、2005年NBAドラフトはむしろちょうどいい地味さ加減というか、塩梅だったのかもしれない。
 

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1位指名の筆頭は攻守に秀でたオーストラリア人センター

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