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スマートの“値千金のスティール”でセルティックスが3連勝!孤軍奮闘のエンビードは「スウィープなんて御免」と憤るが…

秋山裕之

2020.08.22

ウォーカー(左)の活躍に加え、スマート(右)の値千金のスティールが勝敗を分けた。(C)Getty Images

 8月21日(日本時間22日、日付は以下同)、イースタン・カンファレンス3位のボストン・セルティックス(2勝)と同6位のフィラデルフィア・セブンティシクサーズ(2敗)による、プレーオフ・ファーストラウンドの第3戦が行なわれた。

 3連敗だけは何としてでも避けたいシクサーズは、この試合で両軍最多の30得点に加え、13リバウンドとインサイドで奮闘したジョエル・エンビードを中心にセルティックスに食らいつく。しかし、大事な第4クォーター残り2分から1本もシュートを決められず、逆にセルティックスに10-0のランを許してしまい、94-102で敗戦を喫した。

 セルティックスはジェイソン・テイタムがフィールドゴール(FG)成功率31.6%(6/19)の15得点、ジェイレン・ブラウンも同37.5%(6/16)の21得点とシュートタッチに苦しむも、ケンバ・ウォーカーが同50.0%(10/20)と高確率でショットを沈め、24得点、8リバウンド、4アシスト、2スティールと躍動。若手の不振をカバーしたほか、残り1分5秒にはアル・ホーフォード越しに鮮やかなステップバックジャンパーを放り込み、勝利を大きく引き寄せた。
 
「だからこそ俺は(ボストンへ)来たんだ。自分にとって特別な瞬間さ。これまでのキャリアで3勝0敗は経験したことがないからね。でもまだ終わったわけじゃない。相手は決して諦めちゃいないから、(勝利すべく)自分が持つすべてを注ぎ込むよ」

 ウォーカーの献身的な働きに、ブラッド・スティーブンズ・ヘッドコーチ(HC)も「彼はファイターで競争者。それにこの1年間、ずっと勝利を欲していたんだ」と目を細めた。

 セルティックスでは前述した3選手のほか、マーカス・スマートが14得点、8リバウンド、3アシスト、3スティール、ダニエル・タイスは8得点、5リバウンド、2ブロック、エネス・カンターが6得点、6リバウンドをマーク。それぞれが攻守に持ち味を発揮し、カンファレンス・セミファイナル進出に王手をかけた。
 
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