NBA

サンズの「歴代ベスト5」を選定!PG&PFはMVP受賞者、残る3人は…

出野哲也

2020.08.26

バークレー(左上)とナッシュ(右上)は大黒柱としてチームを上位に押し上げ、MVPを受賞。ジョンソン(左下)はバークレー、マリオンとアマレ(右下)はナッシュと一緒にプレーした。(C)Getty Images

 1946年の創設から74年。その長い歴史の中でNBAは何人ものスーパースターを輩出し、ファンを楽しませてきた。では、各チームの「歴代ベスト5」を選出したら、一体どんな選手が並ぶのか。『THE DIGEST』では、NBAに精通する識者に依頼し、全30チームのベストメンバーを選んでもらった。今回は、優勝経験こそないものの、1990年代と2000年代に2人のMVPを輩出。近年は下位に低迷も、今季再開後のシーディングゲームでは無傷の8連勝を飾り、来季の躍進が期待される「フェニックス・サンズ」編をお届けしよう。

【ポイントガード】
スティーブ・ナッシュ

1974年2月7日生。191cm・88kg
在籍期間:10シーズン(1996~98、2004~12)
成績:744試合、平均14.4点、3.1リバウンド、9.4アシスト

 21世紀のNBAを変えた名司令塔。サンズには2度にわたって在籍し、1度目の1997~98年は控えだったが、ダラス・マーベリックスへ移籍後オールスター選手に成長。2004-05シーズンにFAとなってフェニックスへ戻ると、マイク・ダントーニ・ヘッドコーチが主導する超速攻型バスケットを指揮して旋風を巻き起こし、MVPを受賞した。
 
 06年には史上4人目となる「50-40-90(フィールドゴール、3ポイント、フリースローの成功率がそれぞれ50%、40%、90%以上)」を達成、PGではマジック・ジョンソンに次いで2人目の2年連続MVPに選ばれた。50-40-90は都合4回成し遂げ、フリースロー成功率も通算90.4%で史上2位という名シューターだが、プレーメーキングの手腕はもっと凄かった。チームメイトの動きを完璧に掌握して的確なパスを繰り出し、サンズ復帰後の7年で5度のアシスト王に輝いた。通算1万335アシストはジョン・ストックトン、ジェイソン・キッドに次いで3位となっている。