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国内バスケ

弟は現役NBA、父はバレーの代表監督――琉球ゴールデンキングス、キム・ティリが語るBリーグ<DUNKSHOOT>

小川由紀子

2021.04.05

今季から琉球でプレーするティリ。フランス代表として、W杯や五輪の出場経験も持つ。(C)Getty Images

今季から琉球でプレーするティリ。フランス代表として、W杯や五輪の出場経験も持つ。(C)Getty Images

 Bリーグで現在、西地区首位に立つ琉球ゴールデンキングス。その琉球で貴重な役割を担っているのが、今季から加入した元フランス代表のパワーフォワード兼センター、キム・ティリだ。

 昨年末に右ヒザの手術を受け、その後約1か月間戦列から離れたが、2月上旬に復帰を果たし、ここまで32試合に出場。平均18分のプレータイムで6.3点、4.6リバウンドの成績を残し、チームの勝利に貢献している。

 パリのプロクラブで育成を受けたティリは、2006年にNCAAのユタ大に進学。2010年のドラフトで無指名に終わると、フランスに戻ってアスベルでプロデビューを果たした。その後はスペインのバスコニアやギリシャのオリンピアコスなど欧州の強豪でプレーし、ユーロリーグにも5シーズン参戦している。

 フランス代表ではニコラ・バトゥーム(ロサンゼルス・クリッパーズ)やアレクシス・アジンサ(元ニューオリンズ・ペリカンズほか)らと同期で、2006年のU18欧州選手権で金メダルを獲得しているほか、14年のFIBAワールドカップや16年のリオ五輪にも出場した。
 
 フランス人でティリ、という名を聞いてピンとくる人もいるかもしれないが、彼はゴンザガ大で八村塁とチームメイトだったキリアン・ティリ(メンフィス・グリズリーズ)の実兄だ。ティリ家は父親と次男がバレーボール、長男のキムとキリアンがバスケットボールと、長身を生かした2競技で活躍している。代表でも長きにわたってキャリアを築いた父のロランは、現在はフランス代表と日本のパナソニックの監督。次男のケビンも代表メンバーの一員だ。

 そのキム・ティリが、フランスのスポーツメディア『レキップ』紙の電子版で、日本での生活やBリーグの印象について語っている。

 まず、日本の第一印象についてだが、一家で日本に移動した昨秋はコロナ禍のため、飛行機が日本に着いてから沖縄行きの国内線に乗り継ぐ前に14日間の自主隔離が必要で、一歩も外へ出ることなく都内のホテルでじっとしていた、というのが最初の体験だったそう。

 しかしようやく沖縄に到着して新居に案内されると、そこは窓からビーチが一望できる海沿いのロケーション。同じ建物にはチームメイトのアメリカ人3選手も住んでいる。
 
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