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国内バスケ

弟は現役NBA、父はバレーの代表監督――琉球ゴールデンキングス、キム・ティリが語るBリーグ<DUNKSHOOT>

小川由紀子

2021.04.05

 5歳と3歳の子どもたちは移動の多い生活には慣れっこで、結婚して10年になる妻も、頻繁に移籍を繰り返すプロ選手のパートナーだけあって転居生活はお手のもの。まったく問題なく新生活に馴染むことができているそうだ。

 座敷のレストランなど、公共の場でも靴を脱ぐところがあるといった生活習慣にも慣れてきて、「人々はものすごく親切で礼儀正しい。どこへ行っても清潔だし、他者を敬う気持ちが感じられるのが心地いい。ここに来てからひとつの不満も感じていない。というか、住むのに最高の場所だ」と満喫している様子だ。

 実は、昨年の夏にエージェントがオファーの話を持ってきた時は、それほど乗り気ではなかったのだという。ヨーロッパ内、スペインあたりにとどまりたいと思っていたため、遠い日本への移籍は遠慮しようと思ったそうだが、「沖縄のクラブだ」と言われて検索してみると、パラダイスのような美しい風景が次々と画面に現われた。すかさず「行きたい!」と思ったと照れ笑い。

 さらに色々と調べていくうちに、第二次世界大戦時に戦場となったことや、琉球王国時代の歴史など、どんどんと沖縄の地への興味も膨らんだという。訪れたい歴史的な名所やモニュメントが山のように出てきて、『休みの日にやることリスト』を作成しては、子どもたちが学校に行っている間、奥様と一つひとつ訪ねてまわっているそうだ。
 
 食に関しては難しくないタイプで、馴染みのないようなものでもどんどん試しているとのこと。もともとお寿司は大好物で、いくつもある家の近所のお寿司屋さんはすでに全制覇したという。

「寿司好きの僕にとっては、本当にありがたい環境。ここに住んで嬉しいことのひとつだ。それにラーメンやうどんも大好きだ。まだフランス料理のお店は見つけていないから、これからもリサーチを続けるよ」

 唯一苦戦しているのは、日本語の習得だ。現在はアプリを使って勉強中だそうだが、「全部の単語が似ているように感じるから、何をヒントに記憶したらいいかがわからなくて…。本当に難しい言語だと思う」と奮戦している。

 日本に滞在して半年ほど経った現時点で使いこなしているのは、1、2、3、4、といったカウントや、「アリガトウ」、「オハヨウ」、「オヤスミ」あたり。もっともチーム内ではトレーニング中も含めて公用語は英語で、スタッフや日本人選手もみな英語で対応しているそうだ。
 
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「日本人選手はものすごくスピードがあって、テクニックも高い」

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