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最強スコアラーのデュラント、オールスターの常連オルドリッジの母校テキサス大のベストメンバーを選定!<DUNKSHOOT>

出野哲也

2021.05.27

オルドリッジとデュラントは在学中にチームの中心選手として活躍。前者は06年、後者は07年のドラフト2位でNBA入りを果たした。(C)Getty Images

 1910年に創設され、NBA(1946年)より古い歴史を持つNCAA(全米大学体育協会)。プロを目指す若手選手たちにとってNCAAでプレーすることがNBA入りの"王道ルート"であり、時代を問わず何人ものスーパースターを送り出してきた。

 では、カレッジとNBAで実績を残した選手を対象に、大学別に最強メンバーを選出した場合、どんな顔ぶれになるのか。『THE DIGEST』では、双方に精通する識者に依頼し、各大学のベストメンバーを選んでもらった。

 今回はNBA最高のマルチスコアラー、ケビン・デュラントを輩出したテキサス大をお届けする。
 
【ポイントガード】
スレイター・マーティン
1925年10月22日生。178センチ・77キロ
カレッジ成績:90試合、平均12.7点
NBA成績:745試合、平均9.8点、3.4リバウンド、4.2アシスト

 テキサス大から最初にNBA入りした3人のうちの1人で、ミネアポリスを本拠としていた頃のレイカーズを支えた名ガード。かつては小兵スター選手の代名詞的存在でもあった。1943年に入学したが、翌年に召集されて海軍に入隊。軍艦の上でも甲板にリングを設置してシュート練習をしていたとの言い伝えがある。3年後の47年に復学し、中心選手としてNCAAトーナメントでのファイナル4初進出に貢献。178センチの低身長ながら、カンファレンス記録となる1試合49得点をあげたこともあった。

 49年にレイカーズへ入団すると、ジョージ・マイカンらのビッグマンを自在に操り、アシストは55-56シーズンの平均6.2本を最多として、毎年のようにリーグ10位以内。守備力の高さも評価されていた。53年からは6年連続でオールスターに出場。50、52~54年とレイカーズで4回、さらにはセントルイス(現アトランタ)ホークス移籍後の58年と、合計5回の優勝を経験した。
 
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