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デュラントの大爆発で窮地に陥ったバックス。ホリデーは「笛に助けられた」と批判も実際は…<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2021.06.17

2勝2敗で迎えた第5戦、デュラントが49得点を叩き出し、ネッツがシリーズ突破に王手をかけた。(C)Getty Images

 6月15日(日本時間16日)に行なわれたイースタン・カンファレンス準決勝第5戦。ブルックリン・ネッツとミルウォーキー・バックスは、勝てばシリーズ突破に王手がかかる重要な一戦に臨んだ。

 試合はアウェーのバックスが主導権を握り、第3クォーター残り7分9秒にブルック・ロペスの3ポイントが決まって74-57と、この試合最大となる17点リードを手にする。

 対するネッツはカイリー・アービングが右足首の捻挫で欠場。ハムストリングの張りのため欠場と報じられていたジェームズ・ハーデンは復帰するも、ベストコンディションにはほど遠く、ショットが決まらずに苦しんでいた。

 だがこのチームにはリーグを代表するスーパースター、ケビン・デュラントがいた。32歳のエースは第3クォーターに11得点、5アシストを記録すると、勝負どころの第4クォーターでは20得点の大暴れ。残り50.5秒にリードを4点へと広げる値千金のプルアップスリーを放り込み、ネッツが114-108で逆転勝利を収めた。
 
 異例のフル出場を果たしたデュラントは49得点、17リバウンド、10アシストという圧巻のトリプルダブルに加え、3スティール、2ブロックと獅子奮迅の働き。ネッツはほかにも3ポイント87.5%(7/8)と大当たりだったジェフ・グリーンが27得点、ブレイク・グリフィンが17得点をマークした。

 ハーデンはフィールドゴール10.0%(1/10)、3ポイントは8本全てをミスするも、45分39秒もコートに立って司令塔を務め上げ、5得点、6リバウンド、8アシストで勝利に貢献。「俺がチームの皆に伝えたかったのは、戦い続けること。そして俺たちは今夜それができた。皆のことを誇りに思うよ」と語り、「チームとして勝ち取った勝利」と強調した。

 一方のバックスはヤニス・アデトクンボが34得点、12リバウンド、クリス・ミドルトンが25得点、5アシスト、ドリュー・ホリデーが19得点、8アシスト、ロペスが15得点と主軸が働くも、リードを守り切れずに敗戦。2勝3敗であとがなくなった。
 
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ホリデーがデュラントに対する審判のコールを批判