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若手スターのヤング、ドラフト1位のグリフィンを輩出したオクラホマ大の最強メンバーを選定!<DUNKSHOOT>

出野哲也

2021.07.02

オクラホマ大は09年に同大史上初のドラフト1位指名を受けたグリフィン(左)、ホークスの現エースに成長したヤング(右)を輩出した。(C)Getty Images

 1910年に創設され、NBA(1946年)より古い歴史を持つNCAA(全米大学体育協会)は、プロを目指す若手選手たちにとってNBA入りの"王道ルート"であり、時代を問わず何人ものスーパースターをNBAに送り出してきた。

 では、カレッジとNBAで実績を残した選手を対象に、大学別に最強メンバーを選出した場合、どんな顔ぶれになるのか。『THE DIGEST』では、双方に精通する識者に依頼し、各大学のベストメンバーを選んでもらった。

 今回はオクラホマ大編をお届け。同大は優勝経験こそないものの、現役ではトレイ・ヤングやブレイク・グリフィンといったスター選手をNBAに送り込んでいる。過去の歴史を遡ってみた時、どんな最強ラインナップが完成するのか。
 
【ポイントガード】
ムーキー・ブレイロック
1967年3月30日生。183cm・82kg
カレッジ成績:141試合、平均18.1点、4.1リバウンド、5.6アシスト
NBA成績:889試合、平均13.5点、4.1リバウンド、6.7アシスト

 "シーフ(盗っ人)"のニックネーム通り、敏捷な動きと相手の動きを読む感覚に長け、スティールを量産した守備の達人。ミッドランド・カレッジからオクラホマ大に転校した1987-88シーズンに学校記録の年間150スティール、翌年も2年連続で年間200アシスト&100スティール以上を記録。NCAAでこれを達成した最初の選手となった。

 89年のドラフト12位でニュージャージー(現ブルックリン)・ネッツに入団すると、アトランタ・ホークス移籍後の97、98年に2年続けてスティール王となり、キャリア通算2075本もNBA歴代12位。オールディフェンシブチームには、94、95年の1stチームを含め6年連続で選出された。

 プレーメーカーとしても94年はリーグ3位の平均9.7アシストをあげ、同年はオールスターに出場。通算5972本は引退当時史上24位にランクされていた(現在は38位)。人気ロックバンド、パール・ジャムが結成当初にグループ名としていたことでも知られ、彼らのデビューアルバム『テン』もブレイロックの背番号10に因む。
 
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