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スプリーウェル、オリー、マックダイスら個性派を多く輩出したアラバマ大の歴代最強メンバーを選定!<DUNKSHOOT>

出野哲也

2021.09.08

アラバマ大出身者には身体能力の高かったスプリーウェル(左)やマックダイス(右上)、クラッチシューターのオリー(右下)がいる。(C)Getty Images

 1910年に創設され、NBA(1946年)より古い歴史を持つNCAA(全米大学体育協会)は、プロを目指す若手選手たちにとって"王道ルート"であり、時代を問わず何人ものスーパースターを世界最高峰の舞台に送り出してきた。

 では、カレッジとNBAで実績を残した選手を対象に、大学別に最強メンバーを選出した場合、どんな顔ぶれになるのか。『THE DIGEST』では、双方に精通する識者に依頼し、各大学のベストメンバーを選んでもらった。

 今回はアラバマ大編をお届けする。NCAA優勝経験はないものの、ラトレル・スプリーウェルやロバート・オリー、アントニオ・マックダイス、現役のコリン・セクストンら個性的な選手を輩出している同大のベストメンバーとは?
 
【ポイントガード】
モー・ウィリアムズ

1982年12月19日生。185センチ・89キロ
カレッジ成績:64試合、平均13.1点、3.9リバウンド、4.2アシスト
NBA成績:818試合、平均13.2点、2.8リバウンド、4.9アシスト

 コリン・セクストン(クリーブランド・キャバリアーズ)も昨季は平均24.3点と進境著しい。だがまだキャリアが3年しかなく、キャブズの先輩であるウィリアムズを超えてはいない。アラバマ大では1年で最優秀フレッシュマンに選ばれるも、2003年のドラフトでは47位の低評価だった。

 それでもユタ・ジャズから2年目にミルウォーキー・バックスへ移籍すると先発PGに定着。古典的なプレーメーカーではなく、自ら点を取りに行くタイプで、06-07シーズンからは3年連続平均17点以上。キャブズへ移った08-09シーズンに初のオールスター選出を果たした。

 その後様々なチームを転々とし、ミネソタ・ティンバーウルブズ時代には1試合52点も記録。15-16シーズンにキャブズへ復帰、控えながら初優勝に貢献した。背番号25にこだわり、何らかの事情でつけられない場合も「2」「5」「52」「7(2+5)」などを使った。現在はアラバマ州大でヘッドコーチを務めている。
 
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