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NBA

攻守万能を誇ったジョーダン、ペイトン、オラジュワン…NBA歴代“ベスト2ウェイチームを選定!<DUNKSHOOT>

出野哲也

2022.05.20

世界最高のリーグで、さらに攻守どちらでもトップレベルを誇った選手たち。ポジション別のベスト5とは。(C)Getty Images

世界最高のリーグで、さらに攻守どちらでもトップレベルを誇った選手たち。ポジション別のベスト5とは。(C)Getty Images

 バスケットボールにおいて、オフェンスだけでなくディフェンスでも一線級の役割をこなす選手は“2ウェイプレーヤー”と称される。NBAでも長い歴史の中で、攻守万能の2ウェイプレーヤーが数多く存在してきた。

 今回『THE DIGEST』では、アメリカンスポーツに精通する識者に依頼し、NBA歴代の全選手を対象としたポジション別“ベスト2ウェイチーム”を選んでもらった。

【ポイントガード】
ゲイリー・ペイトン

1968年7月23日生。193cm・82kg
キャリアスタッツ:1335試合、平均16.3点、3.9リバウンド、6.7アシスト、1.83スティール
主な賞歴:最優秀守備選手賞、スティール王、オールNBAチーム(9回)、オールディフェンシブチーム(9回)

 1983年に創設された最優秀守備選手賞をPGとして初めて受賞(96年)したのがペイトンだ。オールディフェンシブチームにも94~2002年に9年連続、すべて1stチームで選出されている。

 ニックネームの”グローブ”は、相手選手を封じ込める様を、野球のボールをグラブで捕える様子にたとえたものだ。スティール王は96年の1度だけでも、通算2445本は引退時点で歴代3位(現在5位)。肉体的にも精神的にもタフな男で、96年にファイナルでシカゴ・ブルズと対戦した際も、マイケル・ジョーダンとマッチアップした試合ではフィールドゴール成功率を30%台に抑えた。

 この守備力だけでも殿堂級だが、攻撃でも平均20点以上を7回。当初は不得意だったアウトサイドシュートも徐々に改善され、99-00シーズンにはリーグ最多となる177本の3ポイントを決めた。

 ペイトン以外では70年代のニューヨーク・ニックスで活躍したウォルト・フレイジャー、そして現役のクリス・ポール(フェニックス・サンズ)らも攻守に優れたPGとして知られる。
 
【シューティングガード】
マイケル・ジョーダン

1963年2月17日生。198cm・98kg
キャリアスタッツ:1072試合、平均30.1点、6.2リバウンド、5.3アシスト、2.35スティール
主な賞歴:MVP(5回)、最優秀守備選手賞、得点王(10回)、スティール王(3回)、オールNBAチーム(11回)、オールディフェンシブチーム(9回)

 最優秀守備選手賞の受賞者で、得点王にもなったのはデイビッド・ロビンソン(92年受賞、94年得点王)と、87-88シーズンにダブルタイトルを成し遂げたジョーダンの2人だけだ。この年は平均35.0点、3.16スティールともにリーグトップ。得点王には史上最多の10回(全盛期に2年近く引退していたにも拘わらず)輝いた。

 キャリア通算の平均得点も歴代No.1という最強スコアラーのイメージが鮮烈すぎるが、狂気じみた競争心の強さは、ディフェンスでも存分に発揮された。88、90、93年の3回スティール王となり、またガードとしてはただ1人の年間200スティール&100ブロックを、87・88年に2年続けて達成した。98年ファイナル第6戦における、伝説の“ラスト・ショット”を導いたのも、カール・マローン(ユタ・ジャズ)の背後からボールを叩き落とした自身のスティールだった。

 その系譜を受け継いだコビー・ブライアントも、オールディフェンシブ1stチームにはジョーダンと同数の9回選ばれているが、最優秀守備選手賞の投票では3位が最上位だった。
 
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