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NBA

河村勇輝の相棒アウダ、A東京のサイズらBリーグ戦士も参戦、小国ベルギー、フィンランドの奮闘【ユーロバスケット2022総括Part.3】<DUNKSHOOT>

小川由紀子

2022.09.21

Bリーグの横浜に所属するチェコ代表のアウダは、5戦中3試合で2桁得点をマークした。(C)YUKI OGAWA

Bリーグの横浜に所属するチェコ代表のアウダは、5戦中3試合で2桁得点をマークした。(C)YUKI OGAWA

 チェコ、ジョージア、ドイツ、イタリアの4か国で9月1日から18日まで行なわれたユーロバスケット2022は、スペインが優勝。フランスが銀メダル、ホスト国のドイツが銅メダルを獲得して、大盛況のうちに幕を閉じた。

 ここでは、この大会の総括として、今回のユーロバスケットを通しての注目トピックスを紹介する。

■Bリーグ戦士の活躍
 イギリス代表で、平均14.6点と、チームのトップスコアラーだったフォワードのマイルズ・ヘソンは、昨季はB2リーグの佐賀バルーナーズでプレーし、リーグのスティール王にも輝いた。今季は同じくB2の香川ファイブアローズでプレーする。

 彼は日本での経験について「日本のリーグはとても面白い。ここでプレーしたことで、コート上で、自分でできることの幅が広がった」とコメントしていた。

 ラウンド16のギリシャ戦で12得点をマークしたチェコのセンター、パトリック・アウダは横浜Bコルセアーズ所属だ。33歳のベテランは昨季抜群のコンビネーションを見せ、日本代表で活躍した河村勇輝のことを夏の間もずっとフォローしていたそうだ。

「彼はまだ若いけれど、すでにハイレベルでプレーできる選手であることを証明している。それに彼と一緒にプレーするのは本当に楽しいんだ。彼は素晴らしいパサーだからね。そういったタイプの選手と一緒にプレーするのはいつだって本当に喜びだよ」(アウダ)

 この大会でユーロバスケット史に残るアシスト数を記録したトーマス・サトランスキーのチームメイトならではのコメントだ。

 また、アウダはBリーグについて「日本でプレーしているバスケットボールは、こちらとはちょっとタイプが違うけど、個人的には日本のスタイルがとても好きで合っていると感じている。横浜でプレーした2年間は実りが多くて、新シーズンの開幕も本当に楽しみにしている。

 横浜の暮らしも快適だ。日本に来たばかりの頃は、いろいろな違いがあると感じたけど、これまでも違う国でプレーしてきたから、場所を変えることにも慣れているし、そうやって違う文化に触れることが大好きなんだ。毎日楽しんでいるよ」と語ってくれた。
 
 そして、王者スペインのセルジオ・スカリオロHC(ヘッドコーチ)の右腕としてコートサイドでも大声で指示を出していたルイス・ギルAC(アシスタントコーチ)は滋賀レイクスのHCだ。

 千葉ジェッツ時代の2021年、ファイナルMVPに選ばれたスペインのセバスチャン・サイズ(現アルバルク東京)は7試合で計32分と、コートに立つ機会は多くはなかったが、初の欧州王者を経験。

 他には、グループリーグで敗退したハンガリー代表のフォワード、ロスコ・アレンは新潟アルビレックスに所属している。ユーロバスケットでは全5戦、約20分のプレータイムで平均5.8点、2.4リバウンド。

 現在29歳の彼は、ハンガリーの生まれだが高校からアメリカのハイスクールでバスケに勤しみ、スタンフォード大に進学した。2016年のドラフトでは指名漏れしたが、ゴールデンステート・ウォリアーズやボストン・セルティックス、ロサンゼルス・レイカーズなどでサマーリーグ経験がある。

 ユーロバスケットの熱い風を吸収してBリーグに乗り込む彼らの今季の戦いぶりにも、注目したい。
 
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