現地時間12月25日、ボストン・セルティックスはホームのTDガーデンでミルウォーキー・バックスと激突。強豪とのクリスマスゲームを139－118で制した。

　24勝10敗（勝率70.6％）でリーグトップの戦績をキープしたセルティックスは、ジェイソン・テイタムがゲームハイの41得点に７リバウンド、５アシスト、３スティール、ジェイレン・ブラウンも29得点、５リバウンド、４アシストと両輪が躍動。そのほか、デリック・ホワイトが12得点、５アシスト、アル・ホーフォードが11得点、４リバウンド、グラント・ウィリアムズが11得点、６リバウンド、２スティールを記録し勝利に貢献した。

　なかでもテイタムは、今季早くも６度目の40得点超えを記録。ここまでキャリアハイの平均30.9点に8.1リバウンド、4.1アシスト、1.2スティールで自己ベストのシーズンを送っており、MVPの筆頭候補に挙がっている。

　もっとも、今から約半年前、今年６月中旬のテイタムは、ゴールデンステイト・ウォリアーズとのNBAファイナルで２勝１敗から３連敗を喫して敗れてしまい、「泣き崩れていた」と明かすほど落ち込んでいた。
  「我々がこのプレーオフで危機を乗り越えた要因はディフェンスだった」と敵将スティーブ・カーHC（ヘッドコーチ）が振り返ったように、ウォリアーズは第４戦から３試合連続でセルティックスを100得点未満に封殺。

　ファイナルを迎える前の時点で、ウォリアーズのロースターはファイナル出場試合数が計123試合。対するセルティックスは頂上決戦を戦った経験を持つ選手が皆無で、その差が話題となっていた。

　そんな昨季ファイナルを、テイタムは23日に公開された米スポーツ専門局『ESPN』の記事のなかでこう振り返っていた。

「タレントという面では、僕らは彼らに対抗できていた。けど相手は以前もあの場所に立っていた。彼らがパニックに陥ることはなく、僕らよりもメンタル面でタフだったんだ。そこが苦い経験になった」

　昨プレーオフのセルティックスは、カンファレンス・セミファイナルでバックスを４勝３敗、カンファレンス・ファイナルでもマイアミ・ヒートに４勝３敗と、第７戦までもつれるシリーズを２度も制してイースタン・カンファレンスを勝ち上がってきた。