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“リーダー失格”を経てレイカーズに復帰したラッセル。「望んでなかった」一方で「感謝している」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2023.02.11

レイカーズに復帰したラッセル。はたして古巣を浮上に導けるか。(C)Getty Images

 現地時間2月10日、ロサンゼルス・レイカーズは翌11日のゴールデンステイト・ウォリアーズ戦に向けてサンフランシスコへ出発する前に、新加入選手たちの入団会見を行なった。

 レイカーズは8、9日の2日間でロースターにメスを入れており、ラッセル・ウエストブルックをユタ・ジャズへ、パトリック・ベバリーをオーランド・マジックへ、トーマス・ブライアントをデンバー・ナゲッツへ放出するなど複数の選手を手放し、ミネソタ・ティンバーウルブズからディアンジェロ・ラッセルを、ジャズからマリーク・ビーズリーとジャレッド・ヴァンダービルトを、マジックからモー・バンバを、ナゲッツからデイボン・リードを獲得。

【動画】懐かしいラッセルのレイカーズ時代ハイライト!

 なかでもラッセルは、2015年のドラフト1巡目全体2位でレイカーズが指名した左利きのポイントガード。2016-17シーズンまでの2年間で平均14.3点、3.5リバウンド、4.0アシスト、1.3スティールを残し、2017年夏にブルックリン・ネッツへトレードされていた。
 
「ここにいた時から、たくさんのことが起きたよね?僕はオールスターになったし、プレーオフにも進んだ。個人として数多くのことをやってきた。だから、そうした経験がこのチームの助けになる気がするんだ」

 会見でそう口にした26歳は、ネッツ在籍2年目の2018-19シーズンに平均21.1点、3.9リバウンド、7.0アシスト、1.2スティールをマーク。その年のオールスターには故障欠場したヴィクター・オラディポ(現マイアミ・ヒート)に代わって初選出を果たした。

 さらに同シーズンはネッツのエースとして、昨季はウルブズの司令塔としてプレーオフも経験しており、キャリア8年目の今季はここまで54試合の出場で平均17.9点、3.1リバウンド、6.2アシスト、1.1スティールを記録している。

 ラッセルが入団した当時のレイカーズにはコビー・ブライアントがおり、ルーキーシーズン(2015-16)はコビーの現役最終年、つまり"フェアウェル・ツアー"の真っ只中だった。
 
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マジックに押された“リーダー失格”の烙印