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セルティックスの堅守に苦戦の名手ヤング。相棒マレーは「ありのままでいるんだ」と激励<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2023.04.21

3年連続のプレーオフを戦うヤングだが、過去2年に続きショットの精度が上がらず。第3戦から巻き返せるか。(C)Getty Images

 アトランタ・ホークスは4年ぶりのプレーオフ出場となった2021年、第5シードからイースタン・カンファレンスの決勝まで勝ち上がり、周囲を驚かせた。

 プレーイン・トーナメントで2連勝を飾り第8シードで臨んだ昨季は、ファーストラウンドでマイアミ・ヒート相手に1勝4敗で敗れたものの、迎えた今季はオールスターガードのデジャンテ・マレーをロスターに加え、トレイ・ヤングとのバックコートデュオを形成。現地時間4月11日のプレーイン・ゲームでヒートを116-105で破り、プレーインで過去3戦全勝と、一発勝負の強さを証明して3年連続のプレーオフ出場を果たしている。

 レギュラーシーズンではヤングが平均26.2点、10.2アシスト、マレーも同20.5点、6.1アシストをマーク。同チーム内の2選手がいずれも平均20点、6アシスト以上を残すのは極めて稀で、シカゴ・ブルズで黄金期を築いたマイケル・ジョーダンとスコッティ・ピッペンが1991-92シーズンにマークして以来の快挙を達成した。
 
 そのヤングとマレーを擁するホークスがファーストラウンドで対峙するのは、第2シードで優勝候補の一角でもあるボストン・セルティックスだ。

 15日に幕を開けた第1戦は「僕らは戦い抜いた。後半はよりアグレッシブになった」とヤングが振り返るも、前半に許した30点もの大量リードが響き、99-112で敗戦。18日の第2戦ではマレーとヤング、さらにはディアンドレ・ハンターとボグダン・ボグダノビッチの活躍もあって奮戦するも、106-119で落とし、アウェーで2連敗を喫した。

 今季途中からネイト・マクミランに代わって指揮官に就任したクイン・スナイダーHC(ヘッドコーチ)の下、ホークスは第3、4戦の舞台となるホームのステイトファーム・アリーナで巻き返しを狙う。

 シリーズ2試合を終えた時点で、ホークスはマレーが平均26.5点に7.0リバウンド、6.0アシスト、3.50スティール、ヤングが同20.0点、3.0リバウンド、7.0アシスト、2.00スティールを残しているが、ヤングはフィールドゴール成功率35.0%、3ポイント成功率23.1%とショットに苦しみ、平均5.0本のターンオーバーを喫している。
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