現地時間６月29日、フェニックス・サンズはワシントン・ウィザーズからトレードで獲得したブラッドリー・ビールの入団会見を行なった。

　23日に成立した３チーム間トレードで、サンズはクリス・ポール（現ゴールデンステイト・ウォリアーズ）、ランドリー・シャメット、ドラフト２巡目指名権６本、ドラフト１巡目指名交換権４本と引き換えに、ビールとジョーダン・グッドウィン、アイザイア・トッドを獲得。

　サンズは今季平均27.8点をあげたデビン・ブッカー、同29.1点のケビン・デュラントというリーグ最高級のスコアラーに、NBA入りから５年連続で平均ダブルダブルを記録するビッグマンのディアンドレ・エイトン、そして新たに３度のオールスター選出を誇るビールを加えることに成功した。

　ウィザーズに在籍した11シーズンで、ビールはジョン・ウォール（現無所属）やラッセル・ウエストブルック（現ロサンゼルス・クリッパーズ）、クリスタプス・ポルジンギス（現ボストン・セルティックス）といったオールスター選手たちとプレーしてきたが、ブッカーとデュラントがいるサンズは別格だという。
  「ソワソワしているんだ。だって僕はこれまでにあの２人（ブッカーとデュラント）、DA（エイトン）と同じチームでプレーする機会がなかったからね。僕はハッピーさ。相手はデビンとＫ（デュラント）をマークするから、今までよりダブルチームに遭うこともなくなるし、オープンショットも多く打てる。だからキャッチ＆シュートをもっと磨いていくことにするよ」

　昨季のサンズはウエスタン・カンファレンスの第４シードでプレーオフに出場。ファーストラウンドでクリッパーズを４勝１敗で下すも、カンファレンス・セミファイナルでデンバー・ナゲッツに２勝４敗で敗れていた。

　それでも、ナゲッツとのシリーズではポールをケガで欠きながら、一時は２勝２敗のタイへ持ち込んだ。今年のプレーオフでナゲッツから２勝をあげたのはサンズだけだったことからも、チームのポテンシャルの高さは折り紙つきだ。

　ビールは現在７年連続で平均20点以上を記録しており、ドライブからのフィニッシュに加え、ミッドレンジ、ロングレンジから繰り出すステップバックジャンパーも得意とする。ブッカー＆デュラントとのスコアリングトリオは相手チームにとって大きな脅威となるだろう。