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NBA

「フロアにすべてを捧げることができなくなった日が引退の日だ」レブロンが現役続行を表明!「それは今日ではない」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2023.07.14

レブロンは熟考の末に今季も現役を続けることを決意した。(C)Getty Images

レブロンは熟考の末に今季も現役を続けることを決意した。(C)Getty Images

 7月12日(日本時間13日、日付は以下同)。カリフォルニア州ハリウッドのドルビーシアターで、“スポーツ界のアカデミー賞”と評される「ESPYアウォード」が開催された。

 米スポーツ専門局『ESPN』による今年の「ESPY」では、ベストカムバックアスリート賞にジャマール・マレー(デンバー・ナゲッツ)、ベストNBAプレーヤー賞にファイナルMVPのニコラ・ヨキッチ(ナゲッツ)、そしてベストレコードブレーキングパフォーマンスとして、レブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)が選出された。

 キャリア20年という節目となった昨季、レブロンは55試合の出場にとどまったが、平均28.9点、8.3リバウンド、6.8アシスト、フィールドゴール成功率50.0%をマーク。2月7日のオクラホマシティ・サンダー戦では、レイカーズOBのカリーム・アブドゥル・ジャバーが保持していたレギュラーシーズン通算得点記録(3万8387得点)を塗り替えてNBAトップに浮上した。

 2月下旬に足のケガを負ったものの、約1か月後に戦列復帰。プレーイン・トーナメントを制してレイカーズを2年ぶりのプレーオフへ導くと、チームは第7シードからカンファレンス・ファイナルまで勝ち進んだ。

 ただレブロン自身、ケガに苦しんだことや、カンファレンス決勝でナゲッツに4連敗を喫したこともあり、シーズン終了後の会見で現役引退を示唆するコメントを残していた。
 
 それから約2か月後、「ESPYアウォード」でついにレブロンが自身の去就について口を開いた。

「あとどれくらい点を取るか、俺がフロアで何ができるかできないかは関係ない。肝心な疑問は、俺がゲームでごまかすことなくプレーできるかということ。フロアに自分のすべてを捧げることができなくなった日が引退の日だ。皆さんにとってラッキーなのは、それが今日ではないということだ」

 会場には2003年のドラフト同期で19年に現役を退いたドゥエイン・ウェイド(元マイアミ・ヒートほか)、5月に引退を発表したカーメロ・アンソニー(元ニューヨーク・ニックスほか)、そして今夏にゴールデンステイト・ウォリアーズへ移籍したクリス・ポールが姿を現わしたが、公の場でレブロンはNBAキャリア21シーズン目となる今季もプレーすることを表明したことになる。

 レギュラーシーズンの通算得点記録だけでなく、プレーオフも含めて数多くのNBA最多記録を保持するレブロンは、すでに引退後のバスケットボール殿堂入りが決定している歴史的なスーパースター。

 キャリア21年目は、ダーク・ノビツキー(元ダラス・マーベリックス)やケビン・ガーネット(元ミネソタ・ティンバーウルブズほか)らと並んで歴代2位タイ。もし来季以降もNBAのコートへ立てば、NBAで22シーズンプレーしたヴィンス・カーター(元トロント・ラプターズほか)と並び、史上最長記録となる。
 
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