とはいえ、レブロンはオフを迎えてすぐさま現役続行を決めたわけではない。自問自答を繰り返した末に、今季もプレーすることを決断したという。

「シーズンが終わって、俺はプレーし続けるかどうかわからなかった。多くの専門家が俺について話していたことも知っている。だが俺は今、自分自身に対して言い聞かせている。『今でも自分のすべてをこのゲームへ捧げることができるのか？』とね。真実を包み隠さず言うなら、俺はここ数年の間、シーズン終わりにこの問いを自分へ投げかけていたんだ。決して（公の場で）口にすることがなかっただけさ」
  　今年12月に39歳を迎えるレブロンが欲するのはチャンピオンシップ獲得のみ。今オフにレイカーズは昨季の主力をキープするだけでなく、新加入選手も複数加えて戦力増強に成功した。

　来季の契約はプレーヤーオプションのため、今季はレイカーズがレブロンを中心とした布陣で球団史上18度目のリーグ制覇を果たすラストチャンスとなる。長丁場のシーズンへ臨む“キング”が、最高の位置で今季を終えることができるか必見だ。

文●秋山裕之（フリーライター）

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