今大会で素晴らしい快進撃を披露したと言えるのが、初出場にして準々決勝進出を果たしたラトビアだろう。
フランス、カナダ、そしてレバノンが同居し“死の組”とも言われたグループHで彼らは、レバノンとの初戦に109-70で圧勝。次戦では優勝候補だったフランスを88-86で退け、カナダとの第3戦を待たずに1次ラウンド突破を決めた。
2次ラウンドでもディフェンディング・チャンピオンのスペインに74-69で競り勝ち、3勝1敗同士が並んだ第2戦では、ブラジルに20点差をつけての完勝。準々決勝では、ドイツに2点差で惜敗して残念ながらベスト4進出を逃したが、イタリアとの順位決定戦(87-82)に続き、互いを“兄弟”と呼ぶリトアニアにも98-63と大勝して、見事5位で大会を終えたのだった。
しかしラトビアは、このワールドカップで突発的にミラクルを起こしたわけではない。彼らの快進撃は、2021年11月にスタートした予選から始まっていた。初戦はセルビアに100-101と1点差で惜敗したが、その後の11試合に全勝。その間、ギリシャやセルビアといった強豪も破っている。
さらに驚くのが、メンバーの顔ぶれだ。クリスタプス・ポルジンギス(ボストン・セルティックス)が足底腱膜炎で欠場となった今大会は、オクラホマシティ・サンダー所属のフォワード、ダービス・ベルターンスが唯一のNBAプレーヤー。ユーロリーグ出場選手も、リトアニアのジャルギリスに所属するローランズ・スミッツ1人しかいない。
ドイツに惜敗した準々決勝戦のあと、ルカ・バンキHC(ヘッドコーチ)も「相手はNBA選手が4人、ユーロリーグの選手も大勢いるチーム」と漏らしていたが、ラトビアのロスターに名を連ねるのは、自国リーグや、イタリア、トルコ、リトアニアなど、欧州各国の中堅クラブでプレーしている選手たちだ。センターのクラフス・チャバルスは、7月にBリーグの横浜エクセレンスに加入している。
しかし今回の大会で、人口約183万人、スター選手がひしめいているわけではない小国でも、表彰台を狙えるくらいの結果を出せることを彼らは証明してみせた。プレ予選からこの大会まで全公式戦に出場しているアンドレイ・グラズリスは、その行程を身を持って体験してきた1人だ。
フランス、カナダ、そしてレバノンが同居し“死の組”とも言われたグループHで彼らは、レバノンとの初戦に109-70で圧勝。次戦では優勝候補だったフランスを88-86で退け、カナダとの第3戦を待たずに1次ラウンド突破を決めた。
2次ラウンドでもディフェンディング・チャンピオンのスペインに74-69で競り勝ち、3勝1敗同士が並んだ第2戦では、ブラジルに20点差をつけての完勝。準々決勝では、ドイツに2点差で惜敗して残念ながらベスト4進出を逃したが、イタリアとの順位決定戦(87-82)に続き、互いを“兄弟”と呼ぶリトアニアにも98-63と大勝して、見事5位で大会を終えたのだった。
しかしラトビアは、このワールドカップで突発的にミラクルを起こしたわけではない。彼らの快進撃は、2021年11月にスタートした予選から始まっていた。初戦はセルビアに100-101と1点差で惜敗したが、その後の11試合に全勝。その間、ギリシャやセルビアといった強豪も破っている。
さらに驚くのが、メンバーの顔ぶれだ。クリスタプス・ポルジンギス(ボストン・セルティックス)が足底腱膜炎で欠場となった今大会は、オクラホマシティ・サンダー所属のフォワード、ダービス・ベルターンスが唯一のNBAプレーヤー。ユーロリーグ出場選手も、リトアニアのジャルギリスに所属するローランズ・スミッツ1人しかいない。
ドイツに惜敗した準々決勝戦のあと、ルカ・バンキHC(ヘッドコーチ)も「相手はNBA選手が4人、ユーロリーグの選手も大勢いるチーム」と漏らしていたが、ラトビアのロスターに名を連ねるのは、自国リーグや、イタリア、トルコ、リトアニアなど、欧州各国の中堅クラブでプレーしている選手たちだ。センターのクラフス・チャバルスは、7月にBリーグの横浜エクセレンスに加入している。
しかし今回の大会で、人口約183万人、スター選手がひしめいているわけではない小国でも、表彰台を狙えるくらいの結果を出せることを彼らは証明してみせた。プレ予選からこの大会まで全公式戦に出場しているアンドレイ・グラズリスは、その行程を身を持って体験してきた1人だ。
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