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八村塁が鼠径部の打撲で途中退場するも、ウィザーズは連敗を4でストップ。ビールらガード陣が躍動

秋山裕之

2019.12.17

第1クォーターで7得点をマークした八村だが、前半終了間際に鼠径部を負傷し後半は出場しなかった。(C)Getty Images

 12月16日(日本時間17日)、ワシントン・ウィザーズは敵地リトル・シーザーズ・アリーナで、デトロイト・ピストンズと対戦した。

 前回の対戦(現地11月4日)では、ホームのウィザーズが115-99で勝利したものの、ピストンズはブレイク・グリフィンとデリック・ローズをケガで欠いており、ベストメンバーではなかったため、ピストンズとしてはリベンジを期す試合となった。

 ところが、ピストンズは主砲アンドレ・ドラモンドが目の炎症、グリフィンが左ヒザの痛みのため欠場。先発のフロントコートはマーキーフ・モリスとソン・メイカーという布陣となり、ウィザーズとしては連敗を4でストップできる絶好のチャンスに。

 ウィザーズはアイザイア・トーマスが先発に復帰し、ブラッドリー・ビールが第1クォーターだけで15得点と好スタートを切る。チーム全体でもフィールドゴール81.0%(17/21)、3ポイント100.0%(3/3)、フリースロー100.0%(6/6)と持ち前のオフェンス力を存分に発揮した。

 八村は序盤にビールのミスショットを拾ってワンハンドダンク、ビールとの2メンゲームからキャッチ&シュート、同クォーター中盤にはファウルを受けながらもリバースレイアップをねじ込み、ファウルで得たフリースローもしっかり決めて7得点をあげた。
 
 しかしディフェンスではマッチアップしたモリスに3ポイントやジャンパー、ドライブから失点を許す場面も。

 続く第2クォーター。八村は残り7分44秒にコートへ。ボールが回ってこない展開が続く中、屈強な肉体を誇るモリスとローポストで1対1となった場面では、フィジカルコンタクトで圧倒されることなく、何とかノーファウルで抑え込む。

 残り約3分。八村は左45度付近の"フェイバリットスポット"からノーマークで3ポイントを放ったが、決めることはできなかった。

 前半終盤、ピストンズはルーク・ケナードのショット、ローズのパスからラングストン・ギャロウェイのロングジャンパーが2本連続で決まって追い上げるも、ウィザーズがトーマスやビールの得点などでリードを保ち、67-61と6点リードで試合を折り返す。

 だが、前半終了間際に八村はリング下でリバウンド争いをした際に、チームメイトのアイザック・ボンガの足が接触し、鼠径部を痛めてしまう。このクォーターは最後までコートに立ち続けたものの、鼠径部の打撲でチームは後半に八村が出場しないことを発表した。

 試合はエースのビールがいずれもゲームハイとなる35得点、10アシスト、7本中5本の3ポイントを沈めたトーマスがシーズンハイの23得点、6アシストと両ガードが躍動。ウィザーズが133-119でピストンズを下し連敗を4でストップした。