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NBA

自己最多55得点の爆発を見せたマレーは「全員がステップアップした」とチームバスケを強調。元王者が大きな自信を手にオールスターブレイクへ<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2025.02.14

自己最多、球団史上3位となる55得点をあげてナゲッツを8連勝に導いたマレー。(C)Getty Images

自己最多、球団史上3位となる55得点をあげてナゲッツを8連勝に導いたマレー。(C)Getty Images

 現地時間2月12日にホームのボール・アリーナで迎えたポートランド・トレイルブレイザーズ戦。デンバー・ナゲッツはマイケル・ポーターJr.とラッセル・ウエストブルック(いずれもハムストリング)、アーロン・ゴードン(ふくらはぎ)、ペイトン・ワトソン(ヒザ)をケガで欠く苦しい布陣だった。

 ところが、ナゲッツは前半で75-56とブレイザーズを圧倒。44分間にわたってリードを維持し、最終スコア132-121で今季最長の8連勝とし、ウエスタン・カンファレンス3位の36勝19敗(勝率65.5%)でオールスターブレイクを迎えた。

 この試合ではニコラ・ヨキッチが26得点、15リバウンド、10アシストのトリプルダブル、クリスチャン・ブラウンが21得点、10リバウンド、6アシスト、ジーク・ナジが16得点、5リバウンド、3スティール、4ブロック、ジュリアン・ストローサーが11得点、5リバウンドをマーク。

 だが戦力ダウンのチームを引っ張ったのはジャマール・マレーだった。27歳のエースガードは前半だけで30得点を奪うと、後半に入っても着実にショットを決めていき、キャリアハイの55得点に4リバウンド、5アシスト、2スティールの大活躍を演じた。
 
 この55得点は、1978年のデイビッド・トンプソン(73得点)、昨年12月7日のヨキッチ(56得点)に次ぐフランチャイズ史上3位のハイスコア。米スポーツ専門局『ESPN』によると、ナゲッツが誇る2枚看板は同一シーズンに55得点以上を記録したNBA史上初のデュオになったという。

 2021年にヒザの大ケガに見舞われ、見事復活して23年の球団初優勝に貢献したマレーは、チームメイトや球団に対する感謝を口にしていた。

「自分はキャリアすべてをここで過ごしていて、デンバーにいる慣れ親しんだ顔をたくさん見ている。彼らがいてくれるからこそ、その瞬間に最大限の力を発揮することができるのさ」

 マイケル・マローンHC(ヘッドコーチ)はそんなエースガードへの賛辞を惜しまない。

「今夜の彼は、ものすごくアグレッシブだったね。コーチなら当然、自分たちのチームにいる選手1人1人のことを見ている。今日みたいな爆発もね。だから彼のことが誇らしいし、嬉しく思う。チームのために、彼はハイレベルなプレーをしてくれている」
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