ウエスタン・カンファレンス第4シードのデンバー・ナゲッツと、第5シードのロサンゼルス・クリッパーズによるプレーオフのファーストラウンド。デンバーのボール・アリーナで開催された1、2戦は、いずれも3点差以内の僅差で決着がつき、互いに1勝を手にした。
しかし、現地時間4月24日(日本時間25日、日付は以下同)にクリッパーズの本拠地インテュイット・ドームで行なわれた第3戦はクリッパーズが117-83で快勝。シリーズ戦績を2勝1敗とした。
クリッパーズはカワイ・レナードが21得点、11リバウンド、6アシスト、ジェームズ・ハーデンが20得点、6リバウンド、9アシスト、ノーマン・パウエルが20得点、イビツァ・ズバッツが19得点、9リバウンドと主軸が着実に仕事をこなし、さらにベンチからニコラ・バトゥームが12得点、5リバウンド、3ブロック、デリック・ジョーンズJr.が10得点、2ブロックと続いた。
ナゲッツはエースのニコラ・ヨキッチと相棒のジャマール・マレーは健在も、先発フォワードのマイケル・ポーターJr.(左肩)、シックスマンのラッセル・ウエストブルック(左足炎症)がケガを抱え、苦しい状況にある。
とはいえ、タロン・ルーHC(ヘッドコーチ)が「まだ(シリーズは)終わっていない。我々はブローアウトされたことがある。だからこそ、次戦以降もしっかり臨んで今の勝敗をうまく有効活用していく必要がある」と次戦に向けて気を引き締めていた。
2020年プレーオフのカンファレンス・セミファイナル。クリッパーズはナゲッツに対して3勝1敗と先に王手をかけながら、そこから3連敗を喫した苦い経験がある。
レナードも第3戦終了後に「チーム全員が貢献していた。僕たちみんなにとって最高の試合だった」と満足しつつも、「デンバーは素晴らしいチームだから、僕らは引き続きフォーカスし、一丸になってプレーしていかないといけない。土曜日(第4戦)も最高のマインドセットで臨むよ」と警戒を緩めなかった。
そのレナードと並んでクリッパーズの上位進出の鍵を握っているのがハーデン。チーム在籍2年目のガードは、NBAキャリア16年すべてでプレーオフに出場している一方で、NBAファイナルに出場したのはオクラホマシティ・サンダー時代の2012年の1回のみで、優勝には手が届いていない。
ただ、24日に米メディア『Andscape』へ公開された記事の中で35歳のベテランは自信を覗かせていた。
「俺たちはいいチーム。アイソレーションに優れた2人がいることで、それに特化したバスケットボールができるし、ポストゲームに優れたズー(ズバッツ)とワイ(レナード)もいる。それにディフェンス面でも、シーズンを通して非常にいいものを作り上げてきた。だから、俺は冷静さを保ち、試合の流れを良く読んでやるべきことをやっていくだけさ。俺たちには(プレーオフで)最後に残るチームになれるチャンスがある。口で言うことは簡単だけど、自分たちのことにフォーカスできている。今はすごくいい状態なんだ」
チームはレギュラーシーズンのディフェンシブ・レーティングでリーグ3位(109.4)に入ったが、プレーオフでもここまで同3位の104.6を誇っている。
また、近年ヒザのケガに苦しんでいたレナードが健康体を取り戻したことも大きい。33歳のオールスターは、シリーズ平均27.3点、6.7リバウンド、4.3アシスト、1.7スティールにフィールドゴール成功率60.8%、3ポイント成功率50.0%、フリースロー成功率92.3%と見事なパフォーマンスを見せている。
クリッパーズはレナードとハーデンを中心に、2023年の王者ナゲッツ相手にシリーズを勝ち抜くことができるのか。今後の戦いからも目が離せない。
文●秋山裕之(フリーライター)
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しかし、現地時間4月24日(日本時間25日、日付は以下同)にクリッパーズの本拠地インテュイット・ドームで行なわれた第3戦はクリッパーズが117-83で快勝。シリーズ戦績を2勝1敗とした。
クリッパーズはカワイ・レナードが21得点、11リバウンド、6アシスト、ジェームズ・ハーデンが20得点、6リバウンド、9アシスト、ノーマン・パウエルが20得点、イビツァ・ズバッツが19得点、9リバウンドと主軸が着実に仕事をこなし、さらにベンチからニコラ・バトゥームが12得点、5リバウンド、3ブロック、デリック・ジョーンズJr.が10得点、2ブロックと続いた。
ナゲッツはエースのニコラ・ヨキッチと相棒のジャマール・マレーは健在も、先発フォワードのマイケル・ポーターJr.(左肩)、シックスマンのラッセル・ウエストブルック(左足炎症)がケガを抱え、苦しい状況にある。
とはいえ、タロン・ルーHC(ヘッドコーチ)が「まだ(シリーズは)終わっていない。我々はブローアウトされたことがある。だからこそ、次戦以降もしっかり臨んで今の勝敗をうまく有効活用していく必要がある」と次戦に向けて気を引き締めていた。
2020年プレーオフのカンファレンス・セミファイナル。クリッパーズはナゲッツに対して3勝1敗と先に王手をかけながら、そこから3連敗を喫した苦い経験がある。
レナードも第3戦終了後に「チーム全員が貢献していた。僕たちみんなにとって最高の試合だった」と満足しつつも、「デンバーは素晴らしいチームだから、僕らは引き続きフォーカスし、一丸になってプレーしていかないといけない。土曜日(第4戦)も最高のマインドセットで臨むよ」と警戒を緩めなかった。
そのレナードと並んでクリッパーズの上位進出の鍵を握っているのがハーデン。チーム在籍2年目のガードは、NBAキャリア16年すべてでプレーオフに出場している一方で、NBAファイナルに出場したのはオクラホマシティ・サンダー時代の2012年の1回のみで、優勝には手が届いていない。
ただ、24日に米メディア『Andscape』へ公開された記事の中で35歳のベテランは自信を覗かせていた。
「俺たちはいいチーム。アイソレーションに優れた2人がいることで、それに特化したバスケットボールができるし、ポストゲームに優れたズー(ズバッツ)とワイ(レナード)もいる。それにディフェンス面でも、シーズンを通して非常にいいものを作り上げてきた。だから、俺は冷静さを保ち、試合の流れを良く読んでやるべきことをやっていくだけさ。俺たちには(プレーオフで)最後に残るチームになれるチャンスがある。口で言うことは簡単だけど、自分たちのことにフォーカスできている。今はすごくいい状態なんだ」
チームはレギュラーシーズンのディフェンシブ・レーティングでリーグ3位(109.4)に入ったが、プレーオフでもここまで同3位の104.6を誇っている。
また、近年ヒザのケガに苦しんでいたレナードが健康体を取り戻したことも大きい。33歳のオールスターは、シリーズ平均27.3点、6.7リバウンド、4.3アシスト、1.7スティールにフィールドゴール成功率60.8%、3ポイント成功率50.0%、フリースロー成功率92.3%と見事なパフォーマンスを見せている。
クリッパーズはレナードとハーデンを中心に、2023年の王者ナゲッツ相手にシリーズを勝ち抜くことができるのか。今後の戦いからも目が離せない。
文●秋山裕之(フリーライター)
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