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今季NBAで“最も過大評価されている”ハリバートンをレブロンら関係者が称賛「誰もが一緒にプレーしたいと思うような選手」<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2025.05.16

ハリバートンはカンファレンス決勝進出を決めたキャブズとのシリーズ第5戦で31得点、6リバウンド、8アシストの活躍を見せた。(C)Getty Images

 インディアナ・ペイサーズは、プレーオフのイースタン・カンファレンス準決勝で第1シードのクリーブランド・キャバリアーズを4勝1敗で破り、2年連続でカンファレンス決勝に駒を進めた。

 今季のペイサーズはオールスターブレイク時点で30勝23敗(勝率56.6%)だったが、その後は20勝9敗(勝率69.0%)と調子を上げ、イーストの第4シードを獲得。1回戦で第5シードのバックスを4勝1敗で破ると、続くカンファレンス準決勝でもキャブズを4勝1敗で下した。

 現地時間5月13日(日本時間14日)に行われた第5戦は、前半で最大19点のビハインドを背負う苦しい展開。しかし、司令塔のタイリース・ハリバートンが3ポイント6本を含む31得点をあげてチームを牽引し、114-105と逆転勝利に導いた。

 25歳のハリバートンは今年4月、米スポーツ専門メディア『The Athletic』で公開された今季のNBAに関する選手投票(全30チームの計158人にアンケート)の記事において、"最も過大評価されている選手"でトップの得票率(14.4%)を残す結果となった。

 昨季は平均20.1点、1.2スティールにリーグトップの10.9アシストをマークした実力者で、オールNBA3rdチームに選ばれ、夏にはパリ五輪のアメリカ代表として金メダルも獲得しただけに、大きな反響を呼んだ。

 カンファレンス準決勝第5戦の活躍を受け、パリ五輪で共闘したレブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)は自身のXに、「ハリ(ハリバートン)が凄い!!! 過大評価と言っていたバカどもはどこに行った??!! 静かなもんだ。彼は素晴らしくて、さらに誰もが一緒にプレーしたいと思うような選手だ!」と投稿。
 
 サンアントニオ・スパーズ、トロント・ラプターズ、レイカーズの3チームでリーグ優勝を経験した元NBA選手のダニー・グリーンは『ESPN』の番組『Sports Center』に出演した際、「みんな、彼のことを過大評価だと言う。だが、決して過大評価ではない。彼は何度でもステップアップできる。第1クォーターが悪くても、第2クォーターで正しいプレーができる。チームメイトを巻き込み、ステップアップさせられる」とハリバートン評を口にしている。

 さらに『CBS Sports』アナリストのジョン・ゴンザレス記者は「ペイサーズは正真正銘の優勝候補だ」とし、昨年10月は月間平均14.6点、フィールドゴール成功率34.6%も、オールスター後に平均20.6点、11.0アシスト、フィールドゴール成功率53.3%、3ポイント成功率43.9%(球宴前は平均17.8点、8.5アシスト、フィールドゴール成功率44.9%、3ポイント成功率36.9%)と巻き返したハリバートンを称賛している。

「ペイサーズは良いチームだ。チームとしてプレーし、ボールを動かし、正しいパスを選択できる。彼(ハリバートン)はファンタスティックだ。今シーズンはスロースタートだった。忘れてはいけないのは、(パリ)オリンピックでは、ベンチ入りしながらプレー機会を得られない試合もあった」

 カンファレンス決勝での活躍、そしてまだ未経験のNBAファイナルの舞台に立つことになれば、ハリバートンも正当な評価を手にするかもしれない。

構成●ダンクシュート編集部

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