現在のナゲッツは、ヨキッチとジャマール・マレー、アーロン・ゴードンを主軸に据えた布陣でタイトルコンテンダーのポジションを確立。昨季まで８シーズン連続レギュラーシーズン勝ち越し中で、直近３シーズンはいずれも勝率６割超えを記録。

　ヨキッチは在籍10シーズンで平均21.8点、10.9リバウンド、7.2アシスト、1.27スティールを残し、トリプルダブルはNBA歴代３位の164回マークしている。

　一方のカーメロは、在籍約８シーズンで平均24.8点、6.3リバウンド、3.1アシスト、1.12スティール。入団する前年の2002－03シーズンにリーグワーストタイの17勝65敗（勝率20.7％）と低迷していたナゲッツを、１年目から７年連続でプレーオフ進出に導いたことは見逃せない。
  　ビラップスは続ける。

「メロはこのフランチャイズ史上、最も偉大な選手の１人。もちろん、彼が入団するまでも素晴らしい選手たちがいたし、今はジョーカーがいる。それでも、メロは球団史に名を残すベストプレーヤーの１人なんだ。私はデンバーで、今でもファンやそこで暮らす人たちが彼に感謝しているのを知っている。彼らはメロのことが大好きなんだ」

　カーメロとヨキッチ。ナゲッツで15番を着用した２選手は、どちらも永久欠番入りする資格が十二分にある。カーメロの殿堂入りで、球団がどんな決断を下すのか注目だ。

文●秋山裕之（フリーライター）

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