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NBA

「すごく気合いを入れていた」アデトクンボとの初対決で好守を見せた八村。指揮官も「(ルイの)今季のベストゲーム」と絶賛

秋山裕之

2020.02.26

スタッツ的には平凡だったが、指揮官は「今季のベストゲームのひとつ」と八村のプレーを絶賛。(C)Getty Images

スタッツ的には平凡だったが、指揮官は「今季のベストゲームのひとつ」と八村のプレーを絶賛。(C)Getty Images

 この試合、ウィザーズにはバックスを下すチャンスが何度かあった。そのうちのひとつが同点で迎えた第4クォーター終盤。ビールの鋭いパスを八村塁がゴール下で受け取り、決勝点となるレイアップを狙った場面だ。

「ショットフェイクをしようかと思ったんですけど、時間もなかったので。ダンクにもっと強くいかなきゃいけないなと自分で思いました」と八村が振り返ったとおり、ロビン・ロペスのブロックに遭い、ゲームは延長へもつれ込んだ。

 この日チームトップの40得点、延長でバックスがあげた最後の9得点を1人で稼ぎ出したクリス・ミドルトンは「あれは大きなカバーだった。俺はまずいプレーをいくつか犯していたんだけど、そこで彼が完璧なタイミングでブロックショットを決め、俺たちにゲームを続けさせてくれたんだ」と明かした。

 それでも、「俺たちはハートの強さを見せつけた。スロースタートだったけど、何とか持ち直して粘り強さを見せることができた」とビールが口にしたように、ウィザーズは延長でも最後までバックスを追いつめた。そしてビールは「俺は勝負所でダメなプレーをいくつもしてしまった。俺はもっと良くなれるはずだし、ゲームをより上手く締めくくらなければいけない」と反省の弁を述べた。
 
 とはいえ、好材料も多くあった。キャリア最長となる46分6秒コートに立った八村は、ヤニス・アデトクンボ相手に見事なディフェンスを披露。12得点、4リバウンド、2アシスト、1スティールとスタッツは平凡だが、平均29.9点を稼ぐアデトクンボを22得点とトーンダウンさせた上、今季ワーストタイとなる8つのターンオーバーを犯させ、さらにファウルアウトに追い込んでみせた。

「ベストプレーヤーということで、僕もすごく気合いを入れていたので、力強く、頑張ってできたんじゃないかなと思います。でも、最後の方でポロポロとコミュニケーションミスでやられてしまったところはあったので、そういうところを直さなきゃいけないなと思います」

 八村も昨季のシーズンMVPとのマッチアップに手応えを感じており、ブルックスHCも「今日は今季のベストゲームのひとつだと思うよ。(第1クォーターは無得点だったため)不思議に聞こえるかもしれないが、ディフェンスで大きなインパクトをもたらしていた。多くのプレーに絡んでいたから、これも成長の証。若手選手たちの大半は、得点しないと活躍できていないと感じるかもしれない。ネットでハイライトを観たり、インスタグラムで結果を確認すると、皆が得点に意識を傾けがちだ。でもスコアラーとしてだけでなく、今日は守備でも貢献していた」と高評価を与えていた。
 
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