昨季、トロント・ラフターズを初優勝に導いたニック・ナースは、その時の選手構成、チームの長所と短所、そしてチームへのコミュニケーションで何をすれば士気が最高に高まるのかを常に頭においているのだという。
「カワイ(レナード/現ロサンゼルス・クリッパーズ)が1年でチームを去るかもしれないことを、ほかの選手たちはなんとなく感じてはいたと思う。そのなかで、“この1年にすべてを集中させる、次のシーズンのことは考える必要がない”というように、とにかく選手たちには集中力を維持させることに全力を尽くしたよ。レギュラーシーズン後半になって、ようやくチームがプレーオフで勝ち上がれるのではないかという実感が湧いてきた。カワイは“最後に勝てばいい”と、若いチームメイトが毎日の結果に一喜一憂するのを上手くまとめてくれていたね」と、最高の結果で締めくくった昨季を振り返った。
マイアミ・ヒートを率いて12シーズン目を迎えるエリック・スポールストラの考えはこうだ。
「選手は1日で上手くなったり、下手になったりはしない。毎日の努力を人の何倍も続ければ、少しずつだがプレーの質は向上していく。しかし、試合の勝敗とそれは必ずしも一致しない。歴史を見ても、上手い選手が集まっているチームが必ず優勝していたわけではない。それこそがコーチの仕事の醍醐味であって、やりがいになる」
選手側の意見はどうだろうか。レブロンはかつて「バスケットボールはこれだけ速い展開で試合が進むのだから、コート上でプレーする選手には見えづらい部分も多い。それを鷹の目で観ていて、的確な指示を出すのがHCの役目ではないか」とコーチ職について言及したことがある。
ジョーダンは「自分が命をかけて“誰にも負けない”という熱量で望んでいる試合に、同じ熱量で一緒にプレーしてくれる選手なんてそう簡単には見つからない。まして、私が欲していたのは、自分をサポートしてくれる“最高の”相棒だった。そんな相棒たちが、脱落せずについてくるように働きかけてくれるのが、HCの役割だと思っている」と語っていた。
「カワイ(レナード/現ロサンゼルス・クリッパーズ)が1年でチームを去るかもしれないことを、ほかの選手たちはなんとなく感じてはいたと思う。そのなかで、“この1年にすべてを集中させる、次のシーズンのことは考える必要がない”というように、とにかく選手たちには集中力を維持させることに全力を尽くしたよ。レギュラーシーズン後半になって、ようやくチームがプレーオフで勝ち上がれるのではないかという実感が湧いてきた。カワイは“最後に勝てばいい”と、若いチームメイトが毎日の結果に一喜一憂するのを上手くまとめてくれていたね」と、最高の結果で締めくくった昨季を振り返った。
マイアミ・ヒートを率いて12シーズン目を迎えるエリック・スポールストラの考えはこうだ。
「選手は1日で上手くなったり、下手になったりはしない。毎日の努力を人の何倍も続ければ、少しずつだがプレーの質は向上していく。しかし、試合の勝敗とそれは必ずしも一致しない。歴史を見ても、上手い選手が集まっているチームが必ず優勝していたわけではない。それこそがコーチの仕事の醍醐味であって、やりがいになる」
選手側の意見はどうだろうか。レブロンはかつて「バスケットボールはこれだけ速い展開で試合が進むのだから、コート上でプレーする選手には見えづらい部分も多い。それを鷹の目で観ていて、的確な指示を出すのがHCの役目ではないか」とコーチ職について言及したことがある。
ジョーダンは「自分が命をかけて“誰にも負けない”という熱量で望んでいる試合に、同じ熱量で一緒にプレーしてくれる選手なんてそう簡単には見つからない。まして、私が欲していたのは、自分をサポートしてくれる“最高の”相棒だった。そんな相棒たちが、脱落せずについてくるように働きかけてくれるのが、HCの役割だと思っている」と語っていた。