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NBA

ウィザーズの育成コーチが語る、高校まで日本で過ごした八村塁の“課題”と“伸びしろ”とは?

秋山裕之

2020.06.08

アドキンスACいわく「若手選手にとって最も重要なことの1つは、NBA選手を知ること」。大学からアメリカでプレーし始めた八村は今後の伸びしろが期待できるという。(C)Getty Images

アドキンスACいわく「若手選手にとって最も重要なことの1つは、NBA選手を知ること」。大学からアメリカでプレーし始めた八村は今後の伸びしろが期待できるという。(C)Getty Images

 練習施設解禁後も厳しい条件の中でワークアウトに励む過程では、意外な苦労もあるようだ。

「施設に入ってワークアウトができるのは同時に4人、最大で4人だ。コートに2人、ウェイトルームに2人で、交互に使っている。彼らの練習が終わると、また新たに4人入ってくる。練習はすごくはかどっているよ。他のチームのコーチ陣とも連絡を取り合っているけど、選手はどうやらリバウンドを取りに行くのが面倒だと文句を言っているようだ(笑)。普段はコーチが複数付いているから、選手が自らボールを拾いに行くことはないからね」

 それでも、「施設に戻ってくることができたんだから、すごく喜ばしいこと。選手たちはリフレッシュできているし、楽しんでるよ。でもコンディションが落ちていて、スタミナを取り戻すには少し時間がかかりそうだ」と、実戦に向けて長い目で見ているという。

 選手育成担当のアドキンスACは、ウィザーズが昨年6月のドラフトで八村を指名後、日本へ赴いて八村のトレーニングに常駐。アメリカへ戻った後も、八村と付きっきりで指導を施してきた。そして今回、毎試合前に行なっているフィルム・セッションの内容を明かした。
 
「(内容は)次第に変わっていったが、シーズン序盤の25試合くらいは相手選手と初対戦だったから、相手チーム、マッチアップ相手の映像チェックをしていた。相手がオフェンスで仕掛けてきそうなプレーをチェックしていたよ。若手選手たちにとって最も重要なことの1つは、NBA選手を知り尽くすこと。相手チームに所属するロースター全員に対して詳しくなることだ。ルイは今シーズン、多くの選手たちと初対戦だったからね」

 アドキンスACは高校まで日本でプレーしていた八村について、「AAU(アマチュア運動連合)を経験していないし、アメリカの高校でバスケットをしていない。でもアメリカの選手たちというのは、プロ入りする前からお互いに対戦していることが多いんだ」と指摘し、こう続けた。

「ルイのような選手の場合、レブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)が分かっていても、ルー・ウィリアムズ(ロサンゼルス・クリッパーズ)についてはあまり詳しくないかもしれない。スーパースターのことは分かっていても、他の選手たちについては詳しくない場合がある。でも、どんな選手であろうと、詳しくならなければいけないんだ。だから最初は対戦相手の傾向をチェックしていたよ。そのハードルをクリアしたところで、今度は自身の映像をチェックするようになった。ディフェンス、オフェンスの映像を見て、修正するポイントをおさらいした。例えば、ウィークサイドでディフェンスする時のポジショニングでは、相手のスクリーンに対してもっと上がった方がいい、スイッチ後はポストに埋もれてはいけない、とかね」
 
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