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NBA

ロケッツの「歴代ベスト5」を選定!ビッグマンはMVPの2人。人材不足のSFは……

出野哲也

2020.06.25

現チームでエースを務めるハーデンは2012年に加入から今季まで8年連続で平均25点以上。昨季は87年のジョーダン以来では最多となる平均36.1点を叩き出した。(C)Getty Images

現チームでエースを務めるハーデンは2012年に加入から今季まで8年連続で平均25点以上。昨季は87年のジョーダン以来では最多となる平均36.1点を叩き出した。(C)Getty Images

【スモールフォワード】
ルディ・トムジャノビッチ

1948年11月24日生。203cm・98kg
在籍期間:11シーズン(1970~81年)
成績:768試合、平均17.4点、8.1リバウンド、2.0アシスト

 ロケッツの歴史を振り返ると、最も人材が不足しているのはこのポジション。04年から6年間在籍したトレイシー・マッグレディ(平均22.7点、5.5リバウンド、5.7アシスト)はSG寄りで、純粋なSFから選ぶとロバート・リードになってしまう。というわけで、PFでの起用が多かったけれどもSFでも起用された“ルディT”が適任だ。ヘッドコーチ(HC)として94~95年の2連覇に導いた印象が強いが、現役時代もロケッツの花形フォワードとしてオールスターに5回出場。レフトサイドから放つ正確なバンクショットが得意技で、このシュートの使い手としてはリーグ史上5本の指に入るとさえ言われている。

 オーランド・マジックなどでHCを務めたマット・グーカスは「現代ならきっと優秀な3ポイントシューターになっていたはず」と考えていて、平均20点以上を4回、10リバウンド以上を2回記録した。78年に乱闘でパンチをまともに食らい、選手生命どころか本物の命さえ危ぶまれるほどの重傷を頭部に負いながらも、無事にコートに戻ってきたことでも知られている。
 
【パワーフォワード】
モーゼス・マローン

1955年3月23日生。208cm・108kg
在籍期間:6シーズン(1976~82年)
成績:464試合、平均24.0点、15.0リバウンド、1.5アシスト

 ロケッツ創世期のスターだったエルビン・ヘイズも捨てがたいが、やはりロケッツ時代に2度MVPを受賞したマローンのインパクトが勝る。本来のポジションはセンターだったけれども、身長208cmでサイズ的にもPFに近い。ペイントでの支配力は圧倒的で、フィラデルフィア・セブンティシクサーズ移籍後も含め、リバウンド王に輝くこと6回。自他ともに認めるハードワーカーはとりわけオフェンシブ・リバウンドに強く、78-79シーズンに奪った587本は史上最多。年間本数リストの1~3位を独占している上、5位と7位にもランクされている。

 得てしてこの手のタイプはリバウンドに特化し攻撃力が弱かったりするが、マローンは攻撃面でも脅威だった。シュートレンジは狭くとも、多彩なポストムーブに加えてこぼれ球を次々に拾って得点を重ねていった。81-82シーズンは平均31.1点、14.7リバウンドで、75年以降では例のない年間30点&15リバウンドまであと一歩に迫った。
 

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