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NBA

ジョージ、ハワード、ザイオン……。第2幕を戦うウエスト13球団の“最重要選手”を米最大手スポーツ誌がピックアップ

秋山裕之

2020.06.29

 ウエスト2位に位置するクリッパーズにおいて、カワイ・レナードに次ぐチーム2位の平均21.0点を記録するジョージだが、主要成績は軒並みここ5シーズンのワーストに近い数字となっている。しかしプレーオフとなれば話は別だ。ペイサーズ時代にはカンファレンス・ファイナルを2度経験しており、直近4年のポストシーズンではいずれも平均24.0点以上をマーク。対戦相手にとって、レナードとともに危険なスコアラーと化すだろう。

 マレーはニコラ・ヨキッチに次ぐナゲッツ第2のスコアラー。プレーオフデビューとなった昨年は14試合中13試合で2桁得点を奪い、平均21.3点と好成績を残した。だが好不調の波が激しく、ゲーム中に突如スランプに陥り存在感を消失することがあるだけに、ナゲッツが強敵揃いのウエストを勝ち上がるためには、この男の高位安定した活躍がマストとなる。
 
 ウエスト4位と上位シードに位置するジャズだが、チーム2位の平均20.2点をマークするボーヤン・ボグダノビッチが右手首の手術に踏み切ったため、戦力がダウンした状態で再開を迎えることとなった。もしオフェンス面でコンリー、クラークソンがステップアップできなければ、昨季のように主砲ドノバン・ミッチェルの負担が増してしまうため、1回戦突破も厳しいだろう。特にオールスター後は平均14.9点、フィールドゴール(FG)成功率45.3%、3ポイント成功率41.8%と調子を上げていたコンリーの働きに期待したい。

 今季予想外の好成績を収めたサンダーにおいて、最も強力な布陣は3人のポイントガード(クリス・ポール、シャイ・ギルジャス・アレキサンダー、シュルーダー)を同時起用した時間帯だ。彼らがコートにいた場面で、サンダーは100ポゼッションあたり26.6点も相手チームを上回っている。特にシックスマンのシュルーダーが25得点以上を奪った12試合では9勝3敗と大きく勝ち越しているため、プレーオフではより重要な存在となるだろう。

 ローテーション選手がいずれも203cm以下というロケッツで、先発センターを務めるのが196cm・111kgのタッカーだ。屈強な肉体とメンタルタフネスを武器に、ビッグマン相手に奮戦する35歳のベテランはロケッツに不可欠な名脇役。オフェンスでは得意のコーナースリーを高確率で沈め、フロアにスペースを作り出せるかがカギとなる。
 

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