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NBA

ジョージ、ハワード、ザイオン……。第2幕を戦うウエスト13球団の“最重要選手”を米最大手スポーツ誌がピックアップ

秋山裕之

2020.06.29

 新型コロナウイルスの影響による3月のシーズン中断後、選手たちは5月上旬までチームのトレーニング施設でワークアウトができなかった。だがザイオンはペリカンズの粋な計らいもあり、自宅待機期間もトレーニング施設でワークアウトを継続。その甲斐あって、素晴らしいコンディションを維持できたと報じられている。大一番で超大物ルーキーのスーパープレーが観られるか注目だ。

 ブレイザーズ、ペリカンズと同率の3.5ゲーム差でグリズリーズを追うキングスには、ディアロン・フォックスやボグダン・ボグダノビッチ、ハリソン・バーンズといった好選手がいるのだが、このチームにおいて最高の起爆剤となるのがシックスマンのヒールドだ。1月27日のウルブズ戦では、9本の3ポイントを含むキャリアハイの42得点と大暴れ。第4クォーター残り約3分時点の17点ビハインドをひっくり返す大逆転劇の主役を演じてみせた。この超絶パフォーマンスの再演を期待したい。
 
 名将グレッグ・ポポビッチ・ヘッドコーチの下、NBA史上最長となる23年連続のプレーオフ進出を狙うスパーズだが、ラマーカス・オルドリッジの欠場により、その可能性は限りなく低くなった。そのなかで、ステップアップを期待されているのがマレーだ。右ヒザの前十字靭帯断裂により昨季を全休した193cmのガードは、208cmのウイングスパンを生かしたディフェンスに定評がある。攻撃面はアウトサイドショットの精度こそ要改善ながら、デマー・デローザンとともにスラッシャーとして相手守備陣をかき乱し、チームメイトたちの得点機会を作り出せるか。

 グリズリーズを6.0ゲーム差で追うサンズは、2010年以来となるプレーオフ進出のチャンスこそあるものの、そのためには全勝する勢いで勝ち進む必要がある。しかし3番手スコアラーのケリー・ウーブレイJr.の欠場が決まったことで、エースのデビン・ブッカーは相手チームから終始徹底マークを受けるだろう。そこで期待がかかるのは2年目のエイトン。2018年のドラ1ビッグマンは昨季から着実に成績を伸ばしており、彼がオーランドでもペイントエリアを制圧できるかが逆転プレーオフ出場のカギを握っている。

文●秋山裕之(フリーライター)

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